Puffer toxinとは? わかりやすく解説

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フグ毒 [Puffer toxin,tetrodotoxin]

 フグ臓器、おもに肝臓卵巣含まれる有毒成分フグ科中でも有毒種無毒種があるが、食用にされる天然フグはほとんどが有毒である。皮膚、腸、筋肉などが有毒な場合もあるが、血液はほとんど無毒とされている。毒成分テトロドトキシン(tetrodotoxin: TTX)とその誘導体で、テトロドトキシン遊離塩基有機溶媒難溶で、酸と塩をつくると水溶性になる。50%致死量マウスでは0.6-8.5μg/kg(体重)である。フグ中毒による死亡呼吸麻痺よる。そのほか筋肉弛緩感覚麻痺嘔吐神経節遮断作用(血圧下降腸管運動抑制)などの作用があり、これはこの毒が神経細胞ナトリウム・チャンネルを塞ぐからである。
テトロドトキシンとその誘導体フグのほかにカリフォルニア・イモリコスタリカカエルツムギハゼヒョウモンダコスベスベ・マンジュウガニカブトガニマキガイ(ボウシュウボラバイ)、ヒトデ(トゲモミジガイ)など分類上かけ離れた生物にもみいだされており、その起源は謎が多い。最近の研究では、養殖フグ無毒であることから、毒性の起源天然フグの餌にあろうと考えられ、まず、ある種石灰藻疑われ、さらにその餌となるある種細菌がフグ毒の起源であろうという考え方定説になりつつある。フグ毒をつくる細菌としてはビブリオ属アルテロモナス属細菌が有力であるが、まだ詳しい毒化メカニズムは謎である。



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