フグ毒 [Puffer toxin,tetrodotoxin]
テトロドトキシンとその誘導体はフグのほかにカリフォルニア・イモリ、コスタリカのカエル、ツムギハゼ、ヒョウモンダコ、スベスベ・マンジュウガニ、カブトガニ、マキガイ(ボウシュウボラ、バイ)、ヒトデ(トゲモミジガイ)など分類上かけ離れた生物にもみいだされており、その起源は謎が多い。最近の研究では、養殖フグが無毒であることから、毒性の起源が天然のフグの餌にあろうと考えられ、まず、ある種の石灰藻が疑われ、さらにその餌となるある種の細菌がフグ毒の起源であろうという考え方が定説になりつつある。フグ毒をつくる細菌としてはビブリオ属やアルテロモナス属の細菌が有力であるが、まだ詳しい毒化のメカニズムは謎である。
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