パレート‐ず〔‐ヅ〕【パレート図】
パレート図
【英】Pareto chart
パレート図とは、集計した項目の分量と割合(構成比)をそれぞれ棒グラフと折れ線グラフで示し、同じ図に重なるように表示した図のことである。
典型的なパレート図は、各項目の分量(たとえば発生数や金額など)を値が大きい順に(降順に)並べて棒グラフで示し、また、その棒グラフで示された各項目の全体における割合を折れ線グラフによって示す。これによって、各項目の全体における比重が明らかになり、重要性や対応優先度の判断が促される。
パレート図の呼び名は、「パレートの法則」を提唱した経済学者パレート(Vilfredo Pareto)の名にちなんでいる。パレートの法則は、複数ある要素のうち一部の要素だけで全体の大半が占められているという見解である。このパレートの法則が典型的に当てはまる事象においてパレート図は明快な構図を示す。
パレート図は、主に品質管理(不良・不具合対応)の分野において、優先的に対応すべき事項を見定める際に用いられる。パレート図は「QC7つ道具」の一つにも数えられている。
パレート図
(Pareto chart から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 05:00 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動パレート図(パレートず)とは、値が降順にプロットされた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフである。ヴィルフレド・パレートに因んで名付けられた。ジョセフ・M・ジュランと石川馨(武蔵工業大学(現東京都市大学)元学長)によって品質保証の分野で広められた。
パレート図はQCの7つの基本的な道具の一つである。7つの道具には、ヒストグラム、パレート図、チェック・シート、管理図、特性要因図、グラフ、散布図を含む。
典型的なパレート図では、左側の縦軸は発生頻度を表すが、コストやその他の重要な測定単位を表すこともある。右側の縦軸は全体の発生件数、総コスト、特定の全測定単位に占める累積構成比を表す。目的は(しばしば多くの)要因の中から最も重要なものを浮き彫りにすることにある。品質管理においては、パレート図はしばしば、欠陥の最も一般的な原因、最も起こりやすい欠陥の種類、顧客の苦情のうち最も頻度の高い理由などを表す。品質管理で用いられるほか、類似したABC分析が在庫管理等でも用いられる。
関連項目
- Pareto chartのページへのリンク