POTENZAとは? わかりやすく解説

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ポテンザ

英語 POTENZA

ブリヂストンスポーツ系タイヤブランド。ポテンザの名前の由来は英語のポテンシャルを基にした造語である。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

POTENZA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/26 08:01 UTC 版)

ポテンザ(POTENZA)は、ブリヂストンが販売するスポーツドライブ向けタイヤ、およびモータースポーツで使われるレーシングタイヤのブランド名称で、1979年に発売された。競合モデルはその前年(1978年)に発売された横浜ゴムの「ADVAN」シリーズや住友ゴム工業DUNLOPブランド)の「フォーミュラ」や「ディレッツァ(DIREZZA)」などである。ポテンザはイタリア語で“力”、つまりパワーを意味する。

概要

開発当初はひたすらグリップアップを目指し開発されたタイヤで、現在では周回を重ねてもグリップダウンが少ないタイヤを開発している。また日本メーカーの高級乗用車と欧州メーカーの高級乗用車向けにハイスピードレンジ対応(Wレンジ…300km/h超)モデルである「RE050」がメーカー標準装着モデルとしてOEM供給されている。

販売中のもの

乗用車用

プレミアム系

  • POTENZA S007A
  • POTENZA S001 RFT(2011年〜)(ランフラットタイヤ
  • POTENZA S001(2010年〜)
  • POTENZA RE050(2004年〜)・・・現在はS001で発売されていない22サイズのみ

ハイグリップ系

  • POTENZA RE-71RS(2020年〜)
  • POTENZA RE-71R(2015年〜)・・・165/55R14 72V~275/35R19 96Wまでの41サイズのみ展開
  • POTENZA RE-11A(2012年〜)・・・RE-71Rに移行、在庫限り
  • POTENZA RE-11(2008年〜)・・・現在はRE-71Rで発売されていないサイズのみ
  • POTENZA RE-01R(2004年〜)・・・現在はRE-11で発売されていない4サイズのみ
  • POTENZA RE-01(2001年〜)・・・現在はRE-11で発売されていない9サイズのみ

スポーティー系

  • POTENZA Adrenalin RE004(2020年〜)・・・165/55R14 72V~275/30R20 97Wまでの40サイズのみ展開
  • POTENZA Adrenalin RE003(2015年〜)・・・195/55R15 85W~275/30R20 97Wまでの32サイズのみ展開
  • POTENZA Adrenalin RE002(2014年〜)・・・RE003に移行、在庫限り
  • POTENZA G III(2002年〜)・・・現在は165/60R12 71Hのみ

アマチュアモータースポーツ向け

サーキット・ジムカーナ

  • RE-11S
  • RE55S

ラリー・ダートトライアル

  • RE480R
  • RE461R Kai
  • RE470R
  • RE370R

過去に販売していたもの

当初は以下のハイグリップ系やモータースポーツ向けのみの展開だったがその後のブランド戦略でプレミアムスポーツタイヤのEXPEDIAやスポーティータイヤのGRIDがPOTENZAブランドに統合されたことにより商品展開が拡充された。

乗用車用

プレミアム系

  • POTENZA RE050(一般サイズ/2004年〜2009年、一部サイズ/2004年〜現在)
  • POTENZA S-03 Pole Position(2001年〜2004年)
  • POTENZA S-02 Pole Position(1998年〜2001年)
  • S-02
    • 以上は高性能輸入車向けフラッグシップブランドのEXPEDIA S-01の後継モデルとして発売された。

ハイグリップ系

  • POTENZA RE-01R(一般サイズ/2004年〜2007年、一部サイズ/2004年〜現在)
    • RE-01の後継モデル。RE-01よりもドライグリップ重視の設計となっている。
  • POTENZA RE-01(一般サイズ/2001年〜2004年、一部サイズ/2001年〜現在)
    • RE711/DAGGの統一後継でブリヂストン初のAQドーナツ2採用モデル。
  • POTENZA RE711(1997年〜2000年)
    • ブリヂストン初のAQドーナツ採用モデル。
  • POTENZA RE710 kai(1995年〜2001年)
    • RE710のマイナーチェンジ版でポテンザシリーズ初のドーナツ採用モデル。同時期にRE810が生産終了となる。
    • 一部幅広サイズはRE810を引き継ぎ左右非対称設計となっている。なお本モデルの後、RE-11まで約13年の間、左右非対称の新モデルが登場しなかった。
    • 販売量の見込めないサイズによってはRE711よりも後まで販売された。
  • POTENZA RE710(1993年〜2000年)
  • POTENZA RE810
    • RE61系の後継モデルでRE710より、よりサーキット走行に特化した市販用タイヤでSタイヤとの間を埋めるモデル。
  • POTENZA RE71 optima BB-tune
  • POTENZA RE71 optima
  • POTENZA RE71 G-tune
  • POTENZA RE71U
    • 71のハイグリップ版。 温度依存性が高かった。
  • POTENZA RE71(1986年〜)
    • 日本のタイヤメーカー初のポルシェ標準装着タイヤ。但し、ポルシェ社納入品はPOTENZAブランド表記はなく「RE71」。
  • POTENZA RE61 G-tune
  • POTENZA RE61
    • RE71系に対して、接地面を増やしよりグリップ力を高めたスポーツ走行用モデル。
  • POTENZA RE91(1982年〜)
    • 日本のタイヤメーカーで初のポルシェ承認モデル。
  • POTENZA RE86M(1982年〜)
    • ドライグリップ重視というより、当時一世を風靡したピレリP7やP6というヨーロッパ製の高性能タイヤを目標にコントロール性と高速安定性を重視したモデル。
  • POTENZA RE47M(1979年〜)
    • ポテンザシリーズとして一番初めに市販モデル。グリップ重視で今でもあのタイヤは良かったと語られる元祖モデルである。

スポーティー系

  • POTENZA RE750(2005年〜2009年)
    • G IIIの後継モデルでタイヤ館、ミスタータイヤマンなどのブリヂストン直営店のみで販売された。
    • 本来は北米向けの製品で耐摩耗性能重視のスポーツタイヤであるがG IIIの事実上の後継として発売されたPlayzがスポーツ色が薄まったことに難色を示すユーザーが多かったため急遽国内発売された経緯がある。
    • 本モデルの販売終了によって同社の日本向けのスポーティータイヤは一時消滅し、国外向けモデルであったAdrenalin RE002が国内で販売開始される2014年まで、同社の同クラスは空白となった。
  • POTENZA G III(一般サイズ/2002年〜2004年、一部サイズ/2002年〜現在)
    • スポーティータイヤブランドのGRIDシリーズ(最終モデルはGRID II)をPOTENZAブランドに統合する形で発売。
    • これによって最盛期は3ブランド(GRID,POTENZA,EXPEDIA)あった同社のスポーツタイヤは全てPOTENZAブランドとなった。
    • 事実上の後継モデルがトータルバランス系のミドルクラスタイヤであるPlayz PZ-1(後のPZ-X→ECOPIA PZ-X)。2012年現在も165/60R12 71Hが唯一まだ存在している。
    • 2012年現在、12インチおよび13インチサイズが発売された最後のモデルである。
    • パターンが全く同じ T's-02 が2005年より発売されている。
  • POTENZA DAGG(1996年〜2000年)
    • スポーツ系タイヤのGRIDシリーズとRE710kaiの間を埋めるモデルとして、ポテンザシリーズの廉価版として発売。DAGGは「Drivin' A Go Go」の略。
    • タイヤのキャラクターとしては、グリップ重視のRE710kaiとは異なり、グリップ力を落としコントロール性を重視したモデルで、当時ドリフトがしやすいと言うことで評判が良かったダンロップ製フォーミュラーW1やW10に対抗するために開発されたモデルである。
    • その後、RE711の発売とともにDAGGは13インチのみの展開となり、RE-01発売時に生産終了した。

日本車新車装着OEM用

  • POTENZA S-01
  • POTENZA S-02
  • POTENZA S-07
  • POTENZA RE86
  • POTENZA RE87
  • POTENZA RE88
  • POTENZA RE92
  • POTENZA RE94
  • POTENZA RE96
  • POTENZA RE010
  • POTENZA RE011
  • POTENZA RE020
  • POTENZA RE030
  • POTENZA RE031
  • POTENZA RE040
  • POTENZA RE050
  • POTENZA RE070
  • POTENZA RE080
  • POTENZA RE110

アマチュアモータースポーツ向け

サーキット・ジムカーナ

  • RE-540S
  • RE-520S
  • RE-510S
  • RE-610S
  • RE-61S
  • RE-71S
  • RE-47S

モータースポーツ

フォーミュラ1用タイヤ

ブリヂストンはフォーミュラ1をはじめとする国内外のさまざまなカテゴリーにも参戦しており、四輪モータースポーツで使われるタイヤも市販のものとはまったく違うが主にPOTENZAブランドで生産している。また、アメリカの「インディカー・シリーズ」に供給されている「ファイアストン・FIREHAWK」ブランドのタイヤは、ブランドはファイアストンだがその中身はブリヂストン・POTENZAそのものである(かつてのCARTシリーズでは2000年初頭からPOTENZAのブランド名が使われていた)。

珍しい例としては、2023年スーパー耐久富士24時間レースにおいて、本来ハンコックタイヤスリックタイヤを使用するところが同社の工場火災の影響で供給が困難になり、代替として一部のクラスで市販品のPOTENZA RE-71RSが使用されたことがある。市販タイヤで24時間レースに参戦するのはブリヂストンでも初の事例だという。レースではハンコックのスリックに対して約1秒落ち程度のタイムで走行し、ドライバーからも高い評価を得た[1]

脚注

外部リンク


ポテンツァ

(POTENZA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/30 11:00 UTC 版)

ポテンツァ
Potenza
行政
イタリア
バジリカータ
県/大都市 ポテンツァ
CAP(郵便番号) 85100
市外局番 0971
ISTATコード 076063
識別コード G942
分離集落 一覧を参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
地震分類 zona 1 (sismicità alta)
気候分類 zona E, 2472 GG
公式サイト リンク
人口
人口 67,211 [1](2018-01-01)
人口密度 386.3 人/km2
文化
住民の呼称 potentini
守護聖人 聖ジェラルド (San Gerardo)
祝祭日 5月30日
地理
座標 北緯40度38分 東経15度48分 / 北緯40.633度 東経15.800度 / 40.633; 15.800座標: 北緯40度38分 東経15度48分 / 北緯40.633度 東経15.800度 / 40.633; 15.800
標高 819 (584 - 1350) [2] m
面積 173.97 [3] km2
ポテンツァの位置

ポテンツァ県におけるコムーネの領域
ポータル イタリア
テンプレートを表示

ポテンツァ (イタリア語: Potenza ( 音声ファイル)) は、イタリア共和国南部にある都市で、その周辺地域を含む人口約6万7000人の基礎自治体コムーネ)。バジリカータ州の州都、ポテンツァ県県都である。

名称

標準イタリア語以外では以下の名称を持つ。

  • ポテンツァ方言:Putenz

地理

位置・広がり・地勢

ポテンツァ県中部、アペニン山脈中のバセンタ川谷を見下ろす位置にあり、県都・州都としてイタリアで最も標高が高い場所にある。バーリから西南西へ104km、ターラントから西北西へ121km、ナポリから東へ約132km、首都ローマから東南東へ約313kmの距離にある。[4]

ポテンツァ県概略図

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。

歴史

古代

ポテンティア(Potentia)と呼ばれた最初の定住地は、おそらく現在のポテンツァの10kmほど南で、標高の低い場所にあった。

ポテンティアのルカニは、古代ローマサムニウム人やブルッティ人との戦争の間、ローマの敵側についた。紀元前4世紀にローマに従属させられ、後にムニキピウムとなった。ポテンティア住民は、紀元前216年のカンナエの戦いでローマが負けると反乱を起こした。しかし、メタウルスの戦いでイタリア本土におけるカルタゴの野望に望みがなくなると、ポテンティアはローマに再征服され、軍事植民地の地位へ降格した。

中世

6世紀、市はロンゴバルド族ベネヴェント公国に含まれていた。南イタリアがノルマン人に征服される前、この地方にはサラセン人が到達していた。12世紀、ポテンツァに司教座が置かれた。1137年、ノルマン人王国征服を試みて失敗したローマ教皇インノケンティウス2世神聖ローマ皇帝ロタール3世がポテンツァに集まった。1148年か1149年にポテンツァで、シチリア王ルッジェーロ2世が、ノルマン艦隊をサラセン人から解放したフランス王ルイ7世をもてなした。皇帝フリードリヒ2世による略奪の後、市はホーエンシュタウフェン家へ忠誠を保った。その結果、フランスのアンジュー家がシチリア王国を征服した時に、アンジュー公シャルル1世によって市はほぼ全体的に破壊された。1273年12月18日に発生した地震で、さらに市は荒廃した。

近代から現代

その後の年月、市は多様な封建領主の支配を受けて静かに存在した。スペイン支配に対する暴動の発生地となった。1694年に発生した地震で完璧なまでに市は破壊された。

1799年にパルテノペア共和国がつくられ、ポテンツァは王に対する暴動を起こした最初の都市の一つとなった。同時代にはブルボン王家の抑圧を受けた後、市は1806年にフランスに占領され、バジリカータの首都とされた。王となったジョアシャン・ミュラは、ポテンツァの住環境と行政を改善し、一部の都市改善は1846年の両シチリアフェルディナンド2世の訪問のため導入された。1848年、暴動が発生し、再度ブルボン王家に制圧された。1857年、三度目となる地震の発生で市はまたも荒廃した。ポテンツァは1860年に再びブルボン王家支配に反旗を翻し、その後ジュゼッペ・ガリバルディ率いる義勇軍が入城し、イタリア王国へ併合された。

第二次世界大戦中の1943年9月、ポテンツァは連合国側の過酷な空爆を受けた。1980年、ポテンツァを強い地震が襲った。

みどころ

  • ドゥオーモ - 正式名サン・ジェラルド大聖堂。18世紀に修繕された。今も、12世紀に建てられた当時のままのバラ窓とアプスを持つ。
  • サン・フランチェスコ教会 - 1274年に建設。入り口と鐘楼は15世紀からある。13世紀につくられたビザンチン様式の聖母と、デ・グラシス聖墓を所蔵。
  • グエヴァラ塔 - かつてあった教会の名残。現在舞台芸術展示場として利用される。
  • ロッフレード邸 - 17世紀の貴族の邸宅。現在国立考古学博物館が入っている。
  • 旧城壁の3つの門 - 現在荒れ果てたままとなっているサン・ジョヴァンニ門、サン・ルカ門、サン・ジェラルド門。
  • サン・ミケーレ教会 - ロマネスク様式(11世紀から12世紀)。
  • サンタ・マリア・デル・セポルクロ教会
  • ポッジョ・トレ・ガッリ地区のローマ時代ヴィラ遺跡

気候

ポテンツァの気候表

教育

  • バジリカータ州立大学

その他、サクロ・クオーレ・カトリック大学、パルテノーペ・ナポリ大学のキャンパスがある。

交通

約90km離れたサレルノ・コスタ・ダマルフィ空港が最寄りの空港となる。ポテンツァ中央駅にはFSが乗り入れており、サレルノ=ターラント間の重要なハブ駅となっている。

スポーツ

過去12回、ジロ・デ・イタリアの会場の一つとなっている。

姉妹都市

脚注

外部リンク



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