Nishimura, Akira

ピティナ・ピアノ作曲家事典

西村 朗

【英】：Nishimura, Akira

[日本]  1953

2006年4月 執筆者： 須藤　英子

大阪市生まれ。東京芸術大学、同大学院に学ぶ。池内友次郎、矢代秋雄、野田暉行、間宮芳生に師事。在学中より、西洋の前衛的な作曲技法を学ぶ一方で、アジアの伝統音楽、宗教、美学等に強い関心を抱く。そこから導いたヘテロフォニー（同一旋律を複数の声部で自由に奏することにより、音程やリズムにずれを生じた状態）の書法は、今日の西村を特徴づける作曲技法となった。巨大なエネルギーと緊張感に満ちたその音響宇宙は、現代音楽ファンのみならず、広く愛好される性質を持つ。現在、東京音楽大学教授、日本作曲家協議会理事。日本音楽コンクール優勝、エリザベート国際音楽コンクール大賞、ルイジ・ダッラピッコラ作曲賞、尾高賞、中島健蔵音楽賞など、受賞多数。

ピアノ独奏曲

作曲年代順  [ピアノ独奏曲]

ピアノ・ソナタ／ 1972

ピアノのための《トリトローペ》／ 1978

ピアノのための《鏡像A・B》／ 1986

ピアノのための《法悦の鐘》／ 1987

ピアノのための《ビコーズ》／ 1991

ピアノのための《星の鏡》／ 1992

ピアノのための《三つの幻影》／ 1994

ピアノのための《静寂と光－秋山邦晴の思い出に－》／ 1997

ピアノのための《オパール光のソナタ》／ 1998

ピアノのための《タンゴ》／ 1998

夢魔／ 1999

夜光／ 1999

トッカータ／ 2000

ヴィシュヌの化身／ 2002

アリラン幻想曲／ 2002

薔薇の変容／ 2005

子供のための作品  [ピアノ独奏曲]

ピアノのための《ペンギン組曲》／ 1983/89

ピアノ合奏曲

作曲年代順  [ピアノ合奏曲]

2台ピアノのための《波うつ鏡》／ 1985

八手のための舞曲／ 1987

2台のピアノのための《水の詩曲》／ 1996

室内楽

作曲年代順  [室内楽]

フルートとピアノのための《カヤール》／ 1985

ヴァイオリンと2台ピアノのための《雅歌Ⅲ－ヘテロフォニーの概念化》／ 1987

ピアノ三重奏のための《断片と反響》／ 1996

アルト・サクソフォンとピアノのための《ラメント》／ 1997

トランペットとピアノのための《ヘイロウス（光輪）》／ 1998

管弦楽とピアノ

作曲年代順  [管弦楽とピアノ]

ピアノ協奏曲第1番《紅蓮》／ 1978

ピアノ協奏曲第2番／ 1982

2台ピアノと管弦楽の《ヘテロフォニー》／ 1987

ピアノ協奏曲「シャーマン」／ 2003

室内オーケストラとピアノ

作曲年代順  [室内オーケストラとピアノ]

ピアノと室内オーケストラのための《流れ－闇の訪れたあとに》／ 1997