NEOの歴史(ニアミス・落下)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 04:09 UTC 版)
「地球近傍天体」の記事における「NEOの歴史(ニアミス・落下)」の解説
人間が最初に観測した地球近傍天体は彗星であった。それらの地球外の物体は、ティコ・ブラーエが1577年に視差を通して通過する彗星の距離を測定しようとした後で初めて認識および確認され、地球の直径をはるかに上回っていた。いくつかの彗星の周期性は、エドモンド・ハレーが「ハレー彗星」として知られている接近物体の軌道計算を発表し、1705年に最初に認識された。ハレー彗星の1758年から1759年の接近は、予測された最初の彗星の出現であった。1770年のレクセル彗星が最初に発見された地球近傍天体であると言われている。 2004年3月18日、2004 FH(直径30m)が地球の上空約4万3000km上を通過し、地球近傍天体の地球への接近記録を更新した。天文学者たちは接近の3日前に発見していた。検出から最接近までの時間は一見短いかもしれないが、2004 FH は非常に小さい。このような、地球単位の災害を及ぼす可能性があるNEOははるかに早く見つけられるだろう。 そのわずか2週間後の3月31日、2004 FU162は地球の上空6,500kmを通過し、2004 FH の記録を大幅に塗り替えた。この小惑星が検出されたのは最接近のわずか9時間前だったが、推定直径10mと非常に小さかったので、地球に突入したならば大気圏中で崩壊したと予想される。 2008年10月7日、2008 TC3(推定直径2-5m)が地球の大気圏に突入し、スーダン上空で爆発した。破片の一部は地上に落下したが、居住者のほとんどいない砂漠地帯だったために被害はなかった。この小惑星は大気圏突入の約20時間前に発見され、落下直前までその軌道が追跡された最初の例となった。 これらと同程度の小さい天体は、小惑星というよりむしろ流星体として分類される。
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