Na30【Na30】(野菜)
登録番号 | 第4111号 | |
登録年月日 | 1994年 11月 22日 | |
農林水産植物の種類 | とうもろこし | |
登録品種の名称及びその読み | Na30 よみ:Na30 | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 井上康昭 望月昇 濃沼圭一 加藤章夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,カリビア型フリント改良集団JF2C2 から選抜,育成された固定品種で あり,稈長はやや長,粒質はF(フリント)で,モザイク病に強い一代雑種親自殖系 統である。 初期生育はやや不良,葉長は中,葉色はやや淡緑,全葉数はやや多,稈長はやや長, 着雌穂高及び稈径は中,分げつ数は極少である。雌穂数は 1穂,絹糸色は緑色,穂芯 色は白色,穂柄角度はかなり上向,雌穂長はやや長,雌穂径はやや太,雌穂形は円筒 系~先端円錐形,雌穂重はやや重,粒列数はやや少,一列粒数はやや少,雄穂長は中, 葯色は黄色である。種子色は橙色,粒質はF(フリント),胚乳澱粉は通常澱粉,粒 形は方形,粒重は重,雄穂抽出期及び絹糸抽出期はかなり晩生,雄性不稔性は無であ る。倒伏抵抗性は中,モザイク病抵抗性及びごま葉枯病抵抗性は強,斑点病抵抗性は 中,黒穂病抵抗性はやや弱である。 「Mo17Ht」と比較して,稈長が短いこと,着雌穂高が低いこと,雌穂径が太い こと,一列粒数が少ないこと,粒質がF(フリント)であること等で,「H84」と比 較して,全葉数が少ないこと,穂芯色が白いこと,粒列数が少ないこと,雄穂長が長 いこと,葯色が黄色であること,粒重が重いこと,モザイク病抵抗性が強いこと等で 区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,草地試験場(栃木県那須郡西那須野町)において,昭和59年からカリ ビア型フリント改良集団JF2C2 を母材として,病害抵抗性及び耐倒伏性等の優れた系 統及び個体の選抜・自殖を繰返して育成された固定品種である。62年から耐病性検定, F1 組合わせ能力検定試験等の試験を実施し,平成元年以降,「Na30」の名称で特性 調査を行い,2年にその特性を確認して育成を完了したものである。 |
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