ボアブディル
(Muhammad XII of Granada から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 13:21 UTC 版)
ムハンマド11世 (ボアブディル) أبو عبد الله محمد الثاني عشر |
|
---|---|
グラナダ王 | |
![]() |
|
在位 | 1482年 - 1483年 1487年 - 1492年 |
|
|
出生 | 1460年?![]() |
死去 | 1527年![]() |
王朝 | ナスル朝 |
父親 | アブルハサン・アリー |
母親 | アイシャ |
ムハンマド11世(アラビア語: أبو عبد الله محمد الثاني عشر Abū ‘Abd Allāh Muḥammad al-thānī ‘ashar アブー・アブドゥッラー・ムハンマド11世)、またはスペイン語でボアブディル(アブー・アブドゥッラーの訛り[1])(Boabdil, 1460年? - 1527年)は、ナスル朝(グラナダ王国)の最後の君主(在位:1482年 - 1483年、1487年 - 1492年)。「エル・チコ」(el Chico, 小さい)、「ズガービー」(الزغابي、西: el Zogoybi、不運)とあだ名された[1]。
生涯

1482年、父ムレイ・アブル・ハッサン(アブルハサン・アリー)との対立の中、グラナダタイファの王位を自称し、父および叔父ムハンマド12世と抗争を続けた[2]。父を追放した後、カスティーリャ王国に侵攻しようとするが、1483年にルセーナ(ルセーナの戦い)で捕虜になり、グラナダをカスティーリャとアラゴン王国の属国とすることで解放された[1]。その後も父と叔父との抗争に明け暮れ[1]、最終的に1491年にカトリック両王にグラナダを引き渡す協定に調印した[3]。そして翌1492年1月2日、ボアブディルはカトリック両王にアルハンブラ宮殿の鍵を引き渡し、ナスル朝は滅亡した[3]。

ナスル朝が滅亡した後、ムハンマド11世は追放され、アフリカに渡った[1]。アフリカに渡る前、グラナダの景色を目に焼き付けようと高地でグラナダを見渡したという伝説があり、この伝説によれば、ムハンマド11世がグラナダを見渡した場所が現代のプエルト・デル・ススピロ・デルモロだという[1]。アフリカで戦いに身を投じ、最後には戦死した[4]。
脚注
- ^ a b c d e f Chisholm 1911, p. 94.
- ^ 関, 立石 & 中塚編 2008, p. 259.
- ^ a b 関, 立石 & 中塚編 2008, p. 128.
- ^ Wood 1907.
参考文献
- Chisholm, Hugh, ed. (1911). . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 4 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 94.
- Wood, James, ed. (1907). . The Nuttall Encyclopædia (英語). London and New York: Frederick Warne.
- 関哲行、立石博高、中塚次郎 編『世界歴史大系 スペイン史 1』山川出版社、2008年7月。 ISBN 978-4-634-46204-5。
関連項目
爵位・家督 | ||
---|---|---|
先代 アブルハサン・アリー |
ナスル朝の君主 1482年 - 1492年 |
ナスル朝の滅亡 |
「Muhammad XII of Granada」の例文・使い方・用例・文例
- 血液凝固において、トロンビンは第XIII因子をフィブリンが分解しにくい凝血塊の形成を引き起こす(フィブリナーゼ)活性型に触媒する
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- Muhammad XII of Granadaのページへのリンク