貨幣用金・SDR(Monetary Gold・Special Drawing Rights)
「貨幣用金・SDR」は、「貨幣用金」と「SDR」からなる。「貨幣用金」は、旧体系における「金」と同様、通貨当局により金融資産として保有され、なおかつ外貨準備の一部でもある金を指す。93SNAにおいては、金を(1)貨幣用金、(2)貯蔵目的で保有される金、(3)産業目的で使用される金の三つに区分し、価値貯蔵目的の金((2))を「貴重品」として把握することとしているが、わが国では統計上十分な基礎資料が無いとの理由から貴重品そのものと併せ、新体系への導入を見送っている。なお、産業目的で使用される金は中間消費として処理される。また「SDR」、つまり特別引出権(IMF Special Drawing Rights)は、国際通貨基金(IMF)が創出した国際的準備資産で、既存の準備資産を補完するために加盟国に配分されるものである。
わが国の体系における貨幣用金・SDRの記録方法については留意が必要である。貨幣用金・SDRは、わが国の場合、中央政府(一般政府)と中央銀行(金融機関)によって保有されているが、その保有割合が公表されていないため、「その他の金融資産」のうち「その他」の項目に含めて制度部門間に分割される。このため、体系上、金融資産「貨幣用金・SDR」の計数は各制度部門ともゼロとなる(負債側は海外部門に全額が記録される)。なお、「その他の金融資産・負債」の内訳項目「外貨準備高(貨幣用金・SDRを除く)」についても同様の取扱がなされている。
わが国の体系における貨幣用金・SDRの記録方法については留意が必要である。貨幣用金・SDRは、わが国の場合、中央政府(一般政府)と中央銀行(金融機関)によって保有されているが、その保有割合が公表されていないため、「その他の金融資産」のうち「その他」の項目に含めて制度部門間に分割される。このため、体系上、金融資産「貨幣用金・SDR」の計数は各制度部門ともゼロとなる(負債側は海外部門に全額が記録される)。なお、「その他の金融資産・負債」の内訳項目「外貨準備高(貨幣用金・SDRを除く)」についても同様の取扱がなされている。
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