エム‐ピー‐ピー‐ティー【MPPT】
MPPT
読み方:さいだいでんりょくてんついじゅう
別名:最大電力点追従,最大電力点追従機能,最大電力点追従制御装置
MPPTとは、太陽光発電で使用するソーラーパネルに搭載されている、出力を最大化できる最適な電流×電圧の値(最大電力点あるいは最適動作点)を自動で求めることができる制御装置のことである。
電力は電流と電圧の積で求められ、電圧と電流を適切なバランスで制御することによって取り出せる電力の値を最大化することができる。MPPTが自動的に制御することで、太陽電池は設置場所や天候に応じた最大出力を得ることが可能となっている。
従来は、複数のソーラーパネルを1つのMPPTで制御する集中管理方式が主であったが、この方式では、電流が弱い一部のパネルに動作点が揃えられてしまい、より大きな出力が可能なパネルも出力最適化が阻まれるという難点があった。最近では、パネルごとに制御できるようMPPTを分散して設置する方式が増えつつある。
参照リンク
太陽光発電パネルごとの発電状況をモニタリングできる通信技術を開発 - (独立行政法人産業技術総合研究所)
最大電力点追従制御
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最大電力点追従制御(英: Maximum power point tracking、MPPT)は、チャージコントローラーまたはパワーコンディショナー(インバータ)などが太陽電池からの電圧と電流の積である電力が最大になる出力電圧で電流を取り出すための制御機能である。
この機能を使用することで日射量に応じて最適の条件で電力を供給できる。インバータが直流/交流変換動作を行わない場合太陽電池の出力電流がゼロなら出力電圧は開放電圧 (VOC) である。コントローラーの電流制御によって徐々に太陽電池の出力電流を増やした時にコントローラーを通過する電力が増えればさらに電流を増やし、逆に増やして電力が減れば電流を減らす方法によって最大電力点に到達する。この制御方法を山登り法(Hill Climbing Method)と呼ぶ。
太陽電池のストリング(直列回路)をストリングコンバータを介して並列接続し1つのアレイを1回路でまとめてMPPTしようとする(単一式、集中式、一括入力方式、集中型パワコン方式)と、樹木や近隣の家屋、太陽電池の支持材等による日光の一部遮蔽があった場合や、全ての太陽電池が同一平面上に無く日光の照射角度に差がある等の場合は、1つの回路の中に複数の特性の太陽電池セルが同時に存在する事になる。その場合電圧-電力グラフで言うところの頂点(微分した値(傾き)が0になる点)が複数存在する事がある。また移動体などに太陽電池を設置した場合には日光の強度や照射パターンが複雑で時間的に急速に変化する場合がある。
これらの場合に山登り法のみを用いていると誤った頂点にトラップされて正しくMPPT出来ない事がある。山登り法はよく目隠しをして山を登るようなものだと言われる。それは、電力の最大点が複数存在したり、経時的に変化する場合は正しく制御できず有効性が低下するからである。
これを避けるためには遮蔽物を取り除く、取り除けない場合等はストリングの取り方を工夫する、平面毎にストリングを分割し各ストリング1回路でそれぞれMPPTする(マルチストリング方式、フルMPPT方式、分散型パワコン方式)、山登り法と共に総当たり法を併用し正しい最大電力点を見出せるよう制御する等の対策を考慮しなければならない。
住宅用太陽光発電用インバータでは太陽電池がアモルファス、結晶系などはそれぞれ多様な電流・電圧特性を持つため、いずれの特性の太陽電池に対しても経時的に正しく安定して最大電力点に追従して運転することが求められる。このため電流・電圧特性とその経時的な変動パターンを解析し、最大点追随の範囲や速度、頻度などを最適化するなどのアルゴリズムの改良が模索されている。
最大電力点追従制御は,コントローラーでの直流運転電圧を太陽電池アレイと直流ケーブルを通した最大電力点の電圧に近付ける働きをする。最大電力点追従制御は太陽光発電システムの使用者による測定が困難でインバーターの直流/交流変換の効率と同じく製造者による性能表示が重要である。
関連項目
「Maximum Power Point Tracking」の例文・使い方・用例・文例
- 開会の辞:Dotty Powers(議長)が午後6 時30 分に会議を開始し、新会計係のClaire Hudsonを紹介した。
- さまざまな事業:Powersさんは、センターの青少年バスケットボールプログラムがBrookville Inquirer の記事内で最近、賞賛されたと知らせた。
- 会議は、Powersさんによって午後7時30分に一時休会とされた。
- 技術部のPhil Powersが、先週後半に異動の辞令を受け、来月末にDunkirk工場へ転勤することになりました。
- Phil Powersの異動を担当した。
- 米国陸軍士官学校 《West Point にある》.
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