M88/M88A1
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「M88装甲回収車」の記事における「M88/M88A1」の解説
M88装甲回収車は1961年にM48パットンの車体コンポーネントを流用し、Bowen McLaughlin York(BMY)社により開発された。BMY社は後にハースコ(英語版)社の一部門となった。最初の量産型であるM88はM48A1/M48A2系列と同じ、出力980馬力のコンチネンタル製AVSI-1790-6Aガソリンエンジンを搭載したバージョンで、1964年まで生産され、アメリカ軍によりベトナム戦争に投入された。 1977年には改良型のM88A1が開発された。M88A1はM88のエンジンをM48A3と同系列のコンチネンタル製AVDS-1790-2DRディーゼルエンジンに換装したタイプで、外見上の相違点としては、戦闘室後部右側の張り出し部分がA1では大きくなり、側面にルーバーが追加されている点が挙げられる。M88A1はアメリカ軍に採用された他、各国に輸出され現在も運用されている。 M88/M88A1の回収能力は約56トンで、M48やM60の回収は可能であったが、アメリカ陸軍に配備されたM1エイブラムス主力戦車、中でも装甲防御力を強化した改良型のM1A1HAやM1A1HC、M1A2に対しては能力不足であった。このため回収能力を抜本的に強化した改良型の開発が1991年に決定した。 M113を吊り下げるM88。1971年、ベトナム戦争当時。 アメリカ軍のM88A1。1991年、湾岸戦争への派遣車両。 M1エイブラムスのエンジン交換を行うM88A1。2003年、イラク戦争当時、クウェート国内。
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