M字カーブとは? わかりやすく解説

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エムじ‐カーブ【M字カーブ】

読み方:えむじかーぶ

日本における女性年齢階級労働力率グラフ表したときに描かれるM字型の曲線をいう。出産育児期にあたる30歳代で就業率落ち込み子育て一段落した後に再就職する人が多いことを反映している。M字型曲線


M字カーブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/20 16:48 UTC 版)

OECD各国の女性の労働参加率(2020年)
OECD各国の男性の労働参加率(2020年)

M字カーブ(えむじかーぶ)とは、労働分野において、女性の年齢階級別の労働力率を示す指標を表す語である。グラフ化した時のその形がアルファベットの「M」の字の形に似た曲線を描くことから名付けられた。

女性の年齢階級別の労働力率(15歳以上の人口に占める働く人の割合)をグラフで表すと、学校卒業後20歳代でピークに達し、その後、30歳代の出産育児期に落ち込み、子育てが一段落した40歳代で再上昇する。これをグラフに表すと、アルファベットの「M」に似た曲線を描く傾向が見られる。「M字カーブ」とはこのグラフの形態を指し、女性の就業状況の特徴を表している。

M字カーブと呼ばれる現象は、日本のほか、韓国においてもよりM字の底が深い特徴的な現象を示しているが、欧米諸国では見られない[1]

日本における状況

2015年(平成27年)の女性の労働力率を年齢階級別にみると、「25~29歳」(80.3%)と「45~49歳」(77.5%)を左右のピークとし、「30~34歳」(71.2%)を底とするM字型カーブを描いている[2]。1976年(昭和51年)からの変化を見ると、現在も「M字カーブ」を描いているものの、そのカーブの底は以前に比べて浅くなっている[3]。浅くなった理由として、有配偶者の労働力率が上昇してきたことがあげられる。

M字の底となる年齢階級も上昇している。昭和51年は「25~29歳」(44.3%)がM字の底となっていたが、25~29歳の労働力率は次第に上がり、平成28年では81.7%と、年齢階級別で最も高くなっている。M字の底は昭和54年に「25~29歳」から「30~34歳」に移動し、平成20年には「35~39歳」へと移動した。平成27年に僅差で再び「30~34歳」に戻ったものの、平成28年は再度「35~39歳」となっている。

脚注

関連項目

  • 働く女性
  • L字カーブ - 女性の年齢階級別の正規雇用労働者比率を示す。M字カーブは正規・非正規を合わせた労働力率であるのに対し、L字では雇用形態に注目している点で異なる。

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