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LOVE SPACE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 13:21 UTC 版)

LOVE SPACE(ラブ・スペイス)
山下達郎楽曲
収録アルバムSPACY
リリース1977年6月25日 (1977-06-25)
規格LP
録音
  • 1977年2月26日 – 4月18日 (1977-02-26 – 1977-04-18)
  • SOUND CITY 1st & 2nd
  • ONKIO HAUS 1st & 2nd
  • RCA 1st
ジャンル
時間4分42秒
レーベルRCA ⁄ RVC
作詞者吉田美奈子
作曲者山下達郎
プロデュース山下達郎
その他収録アルバム
SPACY収録順
LOVE SPACE(ラブ・スペイス)
(SIDE A-1)
「翼に乗せて」
(SIDE A-2)

LOVE SPACE」(ラブ・スペイス)は、山下達郎の楽曲。1977年6月25日 (1977-06-25)に発売されたアルバムSPACY』収録曲。

解説

「LOVE SPACE」は1977年 (1977)リリースのアルバムSPACY』収録曲。後に1997年 (1997)リリースのベスト・アルバムGREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』リマスター版CDにボーナス・トラックとして収録されたほか、後にオールタイム・ベストOPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にも収録された。また、2002年 (2002)リリースの『SPACY』リマスター版には、以前から要望が多かったというオリジナル・カラオケがボーナス・トラックに収録された[book 1]

この「LOVE SPACE」は、『SPACY』収録曲の中で最初にレコーディングされた曲。海外録音だった前作『CIRCUS TOWN[注釈 1]から一転して、セカンド・アルバムではアレンジもスコア書きも全て自身で手がけなければならなくなった。この時代はレコーディング専門の演奏家、いわゆるスタジオ・ミュージシャンを集めてリズムを録り、それにブラスやストリングス、コーラスなどの装飾を施して作品を仕上げるという手法が最も一般的だったので、それまでにも増して編曲という要素が大きなテーマになっていた山下達郎は、自身の要求を満たしてくれるメンバーを選定し、村上秀一細野晴臣松木恒秀佐藤博というライン・アップを思いついた。このメンバーはあくまでも個人的な趣味が反映されたものだったが、この4人でのレコーディングは初めてで特に細野と松木は初対面だったこともあって、山下より彼らのほうが戸惑っていたと知ったのは随分後になってのことだという[book 2]。後に村上は、初めてスタジオで顔を合わせた時、細野が椅子の上であぐらをかいて弾いていて、それを見た松木から、「“お前、生意気だぞ”って言ってこい」と命じられたという[1]。この曲はライブで演奏しやすいという理由から、16小節のテーマがひたすら繰り返されるという趣向の作品というのを以前から作ってみたくて書き下ろされた。イントロ冒頭の佐藤のピアノのフレーズは、佐藤が本番になっていきなり思いつきで弾き始めたものだという[book 1]。後に1978年3月8日 (1978-03-08)と9日に、六本木ピット・インで行われたライブの音源が1978年 (1978)リリースのライブ・アルバムIT'S A POPPIN' TIME[注釈 2]リマスター版CDにボーナス・トラックとして収録されたほか、同所での1981年3月11日 (1981-03-11)のライブ音源が『JOY –TATSURO YAMASHITA LIVE–[注釈 3]にそれぞれ収録された。

評価

雑誌『レコード・コレクターズ』2020年6月 (2020-06)号の特集「シティ・ポップの名曲ベスト100 1973-1979」で29位に選出。コメントで柴崎祐二は「超一流の腕達者たちを従え、16小節の疾走感溢れるテーマがループされる構成は、生演奏の喜びを高らかに知らしめているよう。この世に感動的な音楽は多くあれども、明るすぎてなんだか涙が出てくるというのは極めて稀ではないか。そうした印象を作り出しているのは、オケの魅力はもちろん、山下の驚異的な歌唱だろう。世界中を見回しても、ここまで伸びやかかつ強靭なヴォーカル・ワークを見つけることは難しいのではないか」[book 3]と評している。

レコーディング

Words by 吉田美奈子
Music by 山下達郎
 
© 1977 by FUJIPACIFIC MUSIC INC.
 
山下達郎 : 
  • Electric Guitar (Left) &
  • Background Vocal
村上秀一 : Drums
細野晴臣 : Bass
松木恒秀 : Electric Guitar (Right)
佐藤博 : Acoustic Piano
斉藤ノブ : Percussion
岡崎資夫 : Alto Sax Solo
吉田美奈子 : Background Vocal
多忠明 : Strings Concert Master
 
吉田保 : Recording & Mixing Engineer

収録アルバム

# タイトル リリース日 レーベル 規格 品番 備考
1 SPACY 1977年6月25日 (1977-06-25) RCA ⁄ RVC
LP
RVL-8006 レーベルはメーカー共通のデザインを使用。
RCJ-1525 (JPKI-1066)
  • カセット同時発売
  • アナログLPと同内容
2 COME ALONG 1980年3月21日 (1980-03-21) AIR / RVC
CT
RAT-8003
3 GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA 1997年6月4日 (1997-06-04) AIR ⁄ BMG JAPAN
CD
BVCR-1541 山下監修によるデジタル・リマスタリング盤。ボーナス・トラックとして収録。
4 SPACY 2002年2月14日 (2002-02-14) RCA / BMG FUNHOUSE
CD
BVCR-17014 “TATSURO YAMASHITA THE RCA/AIR YEARS 1976-1982”の一枚。本人監修によるデジタル・リマスタリング。ボーナス・トラックにリミックスにより制作されたオリジナル・カラオケを収録。
5 OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜 2012年9月26日 (2012-09-26) MOON / WARNER MUSIC JAPAN
  • 4CD
  • 3CD
  • WPCL-11201/4【初回限定盤】
  • WPCL-11205/7【通常盤】
オールタイム・ベスト

カバー

脚注

注釈

  1. ^ CIRCUS TOWN』 1976年10月25日 (1976-10-25)発売 RCA ⁄ RVC LP:RVL-8004
  2. ^ IT'S A POPPIN' TIME』 2002年2月14日 (2002-02-14)発売 RCA ⁄ RVC 2CD:BVCR-18025/6
  3. ^ JOY –TATSURO YAMASHITA LIVE–』 1989年11月1日 (1989-11-01)発売 MOON ⁄ ALFA MOON 2CD:50MX-95/6

出典

書籍

  1. ^ a b 『SPACY』(Booklet)山下達郎、RCA ⁄ BMG FUNHOUSE、2002年。BVCR-17014。 
  2. ^ 『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』(Booklet)山下達郎、AIR ⁄ BMG JAPAN、1997年。BVCR-1541。 
  3. ^ 「特集 シティ・ポップの名曲ベスト100 1973-1979」『レコード・コレクターズ』第39巻第6号、株式会社ミュージック・マガジン、2020年7月1日、41-83頁、JAN 4910196370602“本誌執筆陣25人の投票によって選ばれた必聴の100曲” 

その他

  1. ^ 山下達郎ロングインタビュー#1”. 文春オンライン. 株式会社文藝春秋 (2021年4月11日). 2021年7月21日閲覧。

外部リンク

SonyMusic
Warner Music Japan
山下達郎 OFFICIAL SITE

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