クリシャン・チャンダルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クリシャン・チャンダルの意味・解説 

クリシャン・チャンダル

(Krishan Chander から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 06:11 UTC 版)

クリシャン・チャンダル
كرشن چندر
誕生 1914年11月23日
死没 (1977-03-08) 1977年3月8日(62歳没)
職業 小説家
国籍
ジャンル 小説
代表作 『ペシャワール急行』
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

クリシャン・チャンダルウルドゥー語كرشن چندر ‎、1914年11月23日 - 1977年3月8日)は、インド小説家。ウルドゥー語で創作し、ヒンディー語英語も用いた。ウルドゥー文学ヒンディー文学英語版を代表する作家の一人。

生涯

パンジャーブ地方のワズィーラーバードの出身。父親はヒンドゥー教徒で、カシミールで暮らしたのちにラホールのF・C・カレッジに入学し、パンジャーブ大学で英文学法学修士号を取得した。学生運動ベンガル地方に行って農村の現状を知り、パンジャーブ社会党に入党する。学生時代にカレッジの雑誌に短編小説を書き、ラホールの雑誌にも掲載された。その後はデリーラクナウで仕事につき、ボンベイで映画会社を設立するが倒産し、作家としての道を進む。インド独立運動のなかで設立された進歩主義作家協会に共鳴し、カルカッタ大会にはパンジャーブ代表として参加した。美食家、酒豪としても知られる一方で心臓発作を起こし、4度目の発作がもとで死去する。再婚に際してイスラム教改宗していたが、葬儀はヒンドゥー教式に行われた。

作品

多作であり、長編小説50作、短編小説は未発表のものを含めると500作を越すとも言われる。カシミールでの体験がもとで自然に対する畏敬の念を持ち続けた。リアリズムの手法を用いてインドの社会問題を接触的に題材とし、インド・パキスタン分離独立の動乱をもとにした短編集『我々は野蛮人だ』や、ベンガルの大飢饉英語版をもとにした『アンヌ・ダーター』などを書いた。

日本語訳著作

  • 『ペシャワール急行』 謝秀麗編、めこん、1986年。
  • 『ボンベイストーリー』 謝秀麗訳、日本アジア文学協会、1994年。
  • 『紙の船』 田中春奈・小笠原恵子訳、ウルドゥー文学会、2003年。
  • 『幻影』 高田ゆりこ訳、ウルドゥー文学会、2004年。

脚注

出典

関連文献

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クリシャン・チャンダル」の関連用語

クリシャン・チャンダルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クリシャン・チャンダルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクリシャン・チャンダル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS