KX500
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 16:30 UTC 版)
KX500は1982年から2004年まで発売されていたモトクロス競技用車両である。 モデルライフ初期は年度によって変更箇所の大小はあるものの毎年モデルチェンジを重ねた。モトクロス世界選手権やAMAモトクロスの500ccクラスを対象としたモデルであるが未舗装路で扱うには相当のテクニックを必要とし世界的にも販売台数が見込めないために1985年から1988年は基本的には同年式のKX250(後述)の排気量拡大版となる。 1980年代半ば以降250ccの性能向上によりほとんどのモトクロスコースで500ccがラップタイムを上回れなくなると最高峰クラスとしての意義を失いメーカーとしての参加も小規模となり、それに伴い市販500ccモトクロッサーが他メーカーも含め全般的に開発規模も小幅な物となったためでKX500もこの流れの中で例外ではなかった。 1989年KX250に対しフレームの大幅な変更が行われるとKX250と互換性のあるフロントフォーク及び前後ブレーキの変更がその年に一度行われ、それ以降は毎年度グラフィック変更のみとなる。しかし直線全開区間が長いバハ1000ではモデルチェンジをしなかったことでモトクロッサーとしてやや大柄な車体も功を奏しラリー・ロズラー選手の手により砂漠最速マシンとして永年にわたり君臨した。 ホンダが4ストロークエンジン搭載のXR600Rおよびその後継機種のXR650Rでバハ1000に参加していたこともありCR500よりは後年まで2ストロークビッグオフローダーとして生き残ることとなった。 日本国内では500ccのモトクロス公式戦が行われないため正規販売されなかった。
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