KAO=S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 15:37 UTC 版)
![]() |
KAO=S | |
---|---|
出身地 |
![]() |
活動期間 | 2011年 - |
事務所 | D・I・Oエンターテインメント |
公式サイト |
www |
メンバー | 山切修二・川渕かおり |
旧メンバー |
Jack(寂空) (2011年 - 2018年) 神永大輔 (2012年 - 2014年) |
KAO=S(カオス)は、日本の音楽ユニット。
プログレッシブ・ロック・ポップ・ロックなどの幅広い音楽性、オープンコードのギターサウンドとツインボーカル、リードボーカリスト川渕かおりの剣舞を含む独特なパフォーマンスを特徴とする。
和楽器奏者を擁した初期から徐々に音楽性を広げ、2018年からは二人でのデュオや多数の奏者を迎えてのバンド編成など、様々な形態で世界各地でショウを行っている[1]。和風のエンターテイメントショウを行う目的で、KAO=Sが音楽を担当し和楽器奏者や剣舞パフォーマーを加えた形の和風エンターテインメント集団「LADY SAMURAI'S CHAOS」としての活動も行う。スペインのアリカンテ、ドイツのフランクフルト、サウジアラビアのリヤドのステージに立ち、好評を博した。
概要
- 2010年夏、シンガーソングライターとして活動していた山切修二と、剣舞師・女優・モーションアクター等多方面で活動していた川渕かおりが出会い、川渕のパフォーマンスをフィーチャーしたインスト大作「桜の鬼」を山切が作曲。同年12月、東京のライヴハウスで二人で初披露。
- 2011年4月に、山切・川渕に津軽三味線奏者のJack(寂空)が加わり、四谷天窓で「桜の鬼」等を演奏。以降、バンド名をKAO=Sとして活動を開始。
- 2012年3月、テキサス州オースティンで開催されたSXSWに出演。続いてシカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ラスベガスを周るアメリカツアーを行う[2]。ロサンゼルス・ラスベガス公演には尺八奏者神永大輔が参加(Jackはラスベガス公演は不参加)。
- 2013年3月に、二年連続でSXSWに出演。同年夏よりドイツ・イギリス・フランスのヨーロッパ公演を行う。フランクフルトでは、日本文化フェス「ニッポンコネクション」に出演し、川渕による殺陣、神永による尺八のワークショップも開催された[3]。パリでは、Japan Expoに出演。10月、永田純プロデュースで1stアルバム「ものがたり」を発売。これを機にバンド名の表記は『KAO=S』(すべて大文字)へと変更された。
- 2014年、和楽器バンドのメジャー・デビュー決定を機に、神永が外れる。同年秋にはメンバーでセルフマネジメントD・I・Oエンターテインメント合同会社を設立。10月、東京国際ミュージックマーケットに出展しショウケース演奏。多くの国のバイヤーと商談を行い成立させる。11月にはアメリカCNN局の番組Art of the Movementで紹介される [4][5]。
- 2015年9月に中国・大連およびブラジル・サンパウロで公演。11月に2ndアルバム「Dawn of the Planet Chaos」をリリース。
- 2016年10月にパラグアイ・アスンシオンで一万五千人の前で演奏した。
- 2017年4月にスペイン・アリカンテで開催されたイベントに出演[6]。山切ボーカルによる古典カバー「荒城の月」をバルセロナでレコーディングした。同年6月からロサンゼルスよりKenji Nakaiをプロデューサーに迎え3rdアルバムのレコーディングを開始。制作はクラウドファンディングによる資金調達で行われた。一度レコーディング終了後にJackが脱退を表明した為、作風と収録予定曲を変更。秋よりほぼ最初からレコーディングをやり直す事となった。完成の目処が立った同年末に、Jack脱退発表と共に翌年春の発売予定がアナウンスされた。
- 2018年2月、舞台で川渕が左膝前十字靭帯断裂の事故に遭うも、一週間後に開催されたニュージーランドのSPLORE FESTIVALに出演。松葉杖でステージを遂げた川渕の姿は喝采を浴び、その写真は同年の国際女性デーに、同フェスSNSのトップを飾った。「AMRITA」アルバム発売後、川渕の手術とリハビリを経て、12月に渋谷マウントレーニアホール(現・SHIBUYA ENTERTAINMENT THEATER PLEASURE PLEASURE)にて単独公演を成功させる。
- 2019年、ドイツ、マレーシアで演奏、中国内モンゴル自治区で開催の巨大フェス「CHINA DREAM」に出演。
- 2020年1月にはドイツ、フランクフルトで初のホール単独公演を成功させた。
- 2022年から、和風のエンターテイメントショウを行う目的で、KAO=Sが音楽を担当し、和楽器奏者や剣舞パフォーマーを加えた形の和風エンターテインメント集団「LADY SAMURAI'S CHAOS」としての活動も開始。スペインのアリカンテ、ドイツのフランクフルト、サウジアラビアのリヤドのステージに立ち、好評を博した。
メンバー
- 現在のメンバー
- 山切修二 - ギター/ボーカル
- 山口県宇部市出身。高校在学中からギター/ボーカルを始め、以降バンドやソロ・シンガーソングライターとして活動。[7]KAO=Sではアコースティック・ギターを様々なオープンチューニングで演奏するスタイルをとる。シンガーとしては幅広い声域と声色を持つ。D・I・Oエンターテインメント合同会社代表。
- 旧メンバー
- Jack - 津軽三味線
- 2011年、第30回津軽三味線全国大会においてB級準チャンピオンを受賞。
- 2014年、第32回同大会でも唄付け銀賞を受賞。
- 2018年1月に脱退。
- 2012年秋に加入。2014年3月にレギュラーメンバーから離れた。
ディスコグラフィー
- さくら(2013年) - ミニアルバム
- ※CD販売終了。現在は「桜の鬼」「世界樹」のみ、「ものがたり」アルバムのデジタルリリース盤に収録。
- ものがたり(2013年) - 1stアルバム
- ※永田純プロデユース。当時のメンバーの担当楽器パートのみで録音された。
- Dawn of the Planet Chaos(2015年) - 2ndアルバム CDは生産終了
- ※山切修二プロデュース。
- AMRITA(2018年) - 3rdアルバム
- ※Kenji Nakaiプロデュース。
- 結う(2018年) - 配信リリースのみ
- ※フランクフルトで開催された日独友好フェス「マイン祭」のテーマソング。
- 3バージョン収録EP。
- 荒城の月(2018年) - 配信リリースのみ
- ※2017年4月にスペイン・バルセロナでレコーディングされた。
- SESSION 2020(2020年) - 配信リリースのみ
- ※2020年の無観客収録ライブ音源と、そのリミックス。3曲収録EP。
- 桜香る(2021年) - 配信リリースのみ
- ※代表曲「桜香る」を 5バージョン収録のEP。
- アメノヌボコ(2021年) - 配信リリースのみ
- ※宝珠悉皆師・那須勲による詩に曲をつけ完成させた「アメノヌボコ」を中心としたEP。
- ZANGEKI LIGHTNING(2022年) - 配信リリースのみ
- ※津軽三味線奏者・匹田大智をフィーチャリングしたインスト曲。シングル。
- BORN FROM JAPANESE CHAOS(2022年)
- ※和楽器アレンジを施した楽曲を中心としたベスト盤。
- MORE THAN BLUE(2023年) - 配信リリースのみ
- 日本のバンドquaffのカバー。シングル
主な公演歴
- 2012年
-
- サウス・バイ・サウスウエスト(オースティン、アメリカ)
- 2013年
-
- サウス・バイ・サウスウエスト(オースティン、アメリカ)
- ニッポン・コネクション(フランクフルト、ドイツ)
- JAPAN UNDERGROUND (ロンドン、イギリス)
- Japan Expo(パリ、フランス)
- SHIBUYA WWW (単独公演・東京)
- 2014年
-
- ニッポン・コネクション(フランクフルト、ドイツ)
- 2015年
-
- 大連、中国
- HANABI MATSURI(サンパウロ、ブラジル)
- 2016年
-
- 日本パラグアイ移住80周年記念式典イベント(アスンシオン、パラグアイ)
- 2017年
-
- Salón del Manga de Alicante(アリカンテ、スペイン)
- 2018年
-
- SPLORE FESTIVAL(オークランド、ニュージーランド)
- MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)
- SHIBUYA ENTERTAINMENT THEATER PLEASURE PLEASURE (単独公演・東京)
- 2019年
- 2020年
-
- Brotfabrick (単独公演・フランクフルト、ドイツ)<
- 2021年
-
- MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)
- 2022年
-
- Salón del Manga de Alicante(アリカンテ、スペイン)
- MAIN MATSURI FESTIVAL(フランクフルト、ドイツ)
- SHIBUYA PLEASURE PLEASURE (単独公演・東京)
- 2023年
-
- JAPAN ANIME TOWN RIYADH SEASON(リヤド、サウジアラビア)
- ※LADY SAMURAI'S CHAOSとして出演
- JAPAN ANIME TOWN RIYADH SEASON(リヤド、サウジアラビア)
メディア出演
- CNNインターナショナル The Art Of Movement(2014年)[8]
脚注
出典
- ^ “CNNで日本の音楽バンド「KAO=S」を紹介”. PR TIMES. 2021年12月3日閲覧。
- ^ “kao=s official web site”. 2014年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月26日閲覧。
- ^ “kao=s official web site”. 2013年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月26日閲覧。
- ^ “日本のロックバンドがCNNで紹介され話題に 海外で引っ張りだこの理由とは?”. Aol News.. 2014年12月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “【12/15】KAO=Sが日本人アーティストとして初めてCNN “The Art Of Movement”に出演!”. リットーミュージック. 2014年12月31日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『KAO=S 最高来場者数2万5千人を記録したスペインでのジャパンカルチャーイベントで大歓声』(プレスリリース)D・I・Oー・エンターテイメント合同会社 。2025年3月26日閲覧。
- ^ “Music Restaurant La Donna”. Music Restaurant La Donna. 2015年6月6日閲覧。
- ^ Said-Moorhouse, Amanda Sealy,CNN,Lauren (2014年12月17日). “What is this band doing with a samurai sword?” (英語). CNN. 2025年3月26日閲覧。
関連項目
- 魔界 - ファイティング・ミュージカル、2016年8月より参加
外部リンク
- KAO=S | Official Website 公式サイト
- KAO=S (@kaos_japan) - X(旧Twitter)
- KAO=S (kaos.japan) - Facebook
カオス (曖昧さ回避)
カオス、ケイオス
カオス
一般概念・普通名詞
- 混沌 - 区別が立たず物事が入り混じっている状態。もしくは、物事が無秩序で、まとまっていない状態。
- カオス - 「大口を開けた」・「空(から)の空間」という概念。またギリシア神話で神格を与えられ、原初神として描かれるそれ。古典ギリシア語でΧάος、英語読みはケイオス (Chaos, Khaos) 。
- 世界・宇宙についての概念 → カオス (宇宙論)(en:Chaos (cosmogony))。コスモス (宇宙観)と対をなす概念。
固有名詞的用法・特定の何かを指す用法
上記のカオスの概念を借用・転用したりそれを連想させるものの名称として用いたりしたもの。
学術的分野
- カオス (力学系) - 数学用語で、決定論的でかつ不規則・非周期的な運動。
- カオス (小惑星) - 1998年に発見された小惑星、エッジワース=カイパー・ベルト天体。
- カオス属 - アメーバの名前で、大型の代表的な種のひとつ。
人物・グループ
- ミュージシャン
-
- chaos(jealkb)- ヴィジュアル系ロックバンド「jealkb」の旧・メンバー、エアキーボーディスト。
- カオス (バンド) (KAOS) - アメリカ合衆国のパンク・ロック・バンド。
- KAO=S - 2011年(平成23年)に結成された日本のロックバンド。
- その他
-
- カオス (プロレスラー) (Kahoz) - メキシコのプロレスラー。
- カオス (映画監督) - タイの映画監督。
- Chaos (企業) - ドイツとブルガリアに本社を置くレンダリングおよびシミュレーション ソフトウェア開発会社。
製品
- caos(カオス)- パナソニック ストレージバッテリーが発売している自動車用バッテリー。
作品
- 映画
-
- カオス (2000年の映画) - 2000年(平成12年)の日本映画。
- カオス (2006年の映画) - 2006年のアメリカ映画。
- ドラマ
-
- KAOS/カオス - 2024年のNetflixオリジナルドラマシリーズ。
- 音楽
-
- カオス (甲斐よしひろのアルバム) - 甲斐よしひろのオリジナル・アルバム。
- Chaos - 氷室京介の楽曲。アルバム『MELLOW』に収録。
- CHAOS - 奥井雅美の楽曲。シングル『TURNING POINT』に収録。
- 混沌-chaos- - 天野月子の楽曲。
- ゲーム
-
- ChaosTCG - ブシロードが制作元のトレーディングカードゲーム。「Character operating system」の略。
フィクションの事物
- 漫画
-
- カオス - 漫画『未来人カオス』の主人公。
- ドクター・カオス - 漫画『GS美神 極楽大作戦!!』などの登場人物。
- カオス・アヴェニール - 漫画『キン肉マンII世』の登場人物。
- 夏凰翔(カオス)- 「魍魎戦記MADARAシリーズ」の登場人物。
- CHAOS - 漫画『カードの王様』に登場する架空のトレーディングカードゲーム。
- 漫画・アニメ『そらのおとしもの』の登場キャラクター。
- アニメ
-
- 迦雄須(かおす)- アニメ『鎧伝サムライトルーパー』の登場人物。
- カオス - アニメ『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ 』の登場人物。
- カオスガンダム - アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の兵器。
- 特撮
-
- 百面神官カオス - 特撮ドラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』の登場キャラクター。
- ゲーム
-
- 「ファイナルファンタジーシリーズ」の用語。
- 『ファイナルファンタジー』(第1作)の最終ボス。 ⇒ ファイナルファンタジー#登場人物
- 『ファイナルファンタジーVII』および派生作の用語。 ⇒ ヴィンセント・ヴァレンタイン#「カオス」・「オメガ」・「エンシェントマテリア」、ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII#用語
- 『ディシディア ファイナルファンタジー』に登場する混沌の神。 ⇒ ディシディア ファイナルファンタジーの登場人物#特徴
- カオス (ソニックシリーズ) - コンピュータゲーム「ソニックシリーズ」に登場する液状の生命体。
- 『スーパードンキーコング3』のボスキャラクター。
- 『イナズマイレブン』に登場するサッカーチーム。
- 「ファイナルファンタジーシリーズ」の用語。
ケイオス
- 格闘技
-
- CHAOS (プロレス) - 新日本プロレスにおいて活動するプロレスラーのユニット。
- KAOS (プロレス) - プロレスリング・ノアにおいて活動していたプロレスラーのユニット。
- ケイオス・ウィリアムズ - アメリカ合衆国の総合格闘家。
- 音楽
-
- RADIO K.A.O.S.(レディオ・ケイオス) - 1987年に発表されたロジャー・ウォーターズの音楽アルバム。
- ケイオス (ラッパー) (K-os) - カナダのラッパー。
- ケイオスユニオン - 日本の音楽プロデューサー、ミュージシャンの平沢進が設立、代表取締役を務める会社。
- フィクション
-
- ケイオス - 木城ゆきとの漫画『銃夢』および『銃夢 LastOrder』の登場人物。
- Chaos - ゲーム『クイズマジックアカデミー』の登場人物。
- ケイオス - アニメ『マクロスΔ』に登場する複合企業体。
- コンピュータ
関連項目
- KAOSのページへのリンク