Joji Yuasa

ピティナ・ピアノ作曲家事典

湯浅 譲二

【英】：Yuasa, Joji

[日本]  1929

2007年10月 執筆者： 須藤　英子

福島県出身。独学で作曲を始める。慶應義塾大学医学部在学中に音楽活動に興味を覚え、1951年、武満徹、秋山邦晴等と前衛芸術家グループ「実験工房」に参加。ミュージックコンクレートや不確定性など当時の前衛音楽を吸収しつつ、独自の作風を確立してゆく。作品に、ピアノのための《内触覚的宇宙》(57)、2本のフルートのための《相即相入》(63)、尾高賞受賞作の《クロノプラスティック》(72)など。音楽を「音響エネルギー体の空間的・時間的推移」、また個々人の「コスモロジー」の表現とする思想から、静謐かつ濃厚な独自の音楽を生み出している。81年から94年までカリフォルニア大学サン・ディエゴ校教授を、また現在も日本大学芸術学部教授、東京音楽大学客員教授を務める。ベルリン映画祭審査特別賞 、京都音楽賞大賞 、紫綬褒章 、日本芸術院賞 (1999) など受賞多数。

ピアノ独奏曲

作曲年代順  [ピアノ独奏曲]

二つのパストラール／ 1952

スリー・スコア・セット／ 1953

セレナード〔ド〕のうた／ 1954

プロジェクション・トホロジク／ 1959

プロジェクション・エセムプラスティク／ 1961

内触覚的宇宙 2－トランスフィギュレーション－／ 1986

サブリミナル・ヘイ・J／ 1990

メロディーズ／ 1997

内触覚的宇宙　1／ 1957

オン・ザ・キーボード／On the keyboad 1972

ピアノ合奏曲

作曲年代順  [ピアノ合奏曲]

2 台のピアノのためのプロジェクション／ 2004

管弦楽とピアノ

作曲年代順  [管弦楽とピアノ]

ピアノ・コンチェルティーノ／ 1994