IBM Cassette BASIC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 02:17 UTC 版)
「IBM BASIC」の記事における「IBM Cassette BASIC」の解説
IBM Cassette BASIC は、初代IBM PCの 8 KBのBIOS ROMとは別に、32キロバイト (KB) の読み取り専用メモリ (ROM) で提供され、オペレーティングシステムを実行する必要はなかった。Cassette BASICは、フロッピーディスクドライブがインストールされていない場合や、電源投入時に起動コードが起動可能なフロッピーディスクを見つけられなかった場合に、INT 18h(英語版)を介して BIOS によって起動されるデフォルトのユーザーインターフェースを提供した。Cassette BASICという名前は、プログラムやデータを保存するためにフロッピーディスクではなくカセットテープを使用したことに由来している。Cassette BASICは、初代PCとXT、そしてPS/2ラインの初期モデルのROMに組み込まれていた。これは、IBMカセットテープインターフェース(英語版)へのプログラムの読出しと保存のみをサポートしており、初代モデル5150以降のモデルでは利用できない。5150のエントリーレベルバージョンには16KBのランダムアクセスメモリ(RAM)が搭載されていたが、これはCassette BASICを実行するのに十分であった。ただし、ディスクドライブを搭載していないPCはほとんど販売されていなかったため、Cassette BASICはほとんど使用されていなかった。Cassette BASICには3つのバージョンがある。C1.00 (16k-64kマザーボードを持つ初期のIBM PCにある)、C1.10 (それ以降のすべてのIBM PC、XT、AT、およびPS/2にある)、およびC1.20 (PCjrにある)。
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