IBM BladeCenter S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 12:57 UTC 版)
「BladeCenter」の記事における「IBM BladeCenter S」の解説
小規模なシステム構築のためのシャーシとして2007年に発売された。シャーシ内にブレード間で共有可能なストレージ(ハードディスク装置)を内蔵可能である他、100V (110V) 電源でも稼動可能であることなど、データセンターだけでなく、オフィスでも利用を可能とする仕様となっているのが大きな特徴である。この"S"の意味については、公表されていないが、"Small business"あるいは"Storage"の略でないかと推測される。 仕様6ブレードスロット (7U) メディアトレイ(標準)には各ブレードで共有可能な光学ドライブ(CD-ROM/DVD-ROM)、USB 2.0ポートを備える。 管理モジュール (Advanced Management Module) は標準で1基 電源モジュールは100V/200V対応電源を標準で2基、拡張で4基まで追加可能である。100V利用時には2基/4基搭載時共に、電源1基の障害時にも残りの電源装置で連続稼動が可能 200V利用時には2基搭載時共には電源1基、4基搭載時には電源2基の障害時にも残りの電源装置で連続稼動が可 冷却用ブロワーは標準で4基(2基は故障時の予備) スイッチ用スロット1,2にはギガビットイーサネット用スイッチ、もしくはパススルーモジュールを実装可能 スイッチ用スロット3,4には各種スイッチ(ギガビットイーサネット、ファイバーチャネル、SASスイッチ)、もしくはパススルーモジュールを実装可能 シリアル・モジュール・ベイにはシリアルパススルーモジュールを実装可能 最大12個の3.5inch HDD (SAS/SATA) を内蔵可能であり、SAS RAIDコントローラの機能でRAID0,1,0+1,5を構成可能 IBM BladeCenter Sの出荷開始当初はSAS RAIDコントローラ機能は組み込まれておらず、後日ファームウェアのアップデートで機能追加された。
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