とちかがみ (とち鏡)





●わが国の本州から四国・九州、それに朝鮮半島や中国、東南アジア、オーストラリアなどに広く分布しています。池沼に生え、葉の裏の浮き袋で水面に浮かびます。浮葉が密集してくると立ち上がります。8月から10月ごろ、花柄を伸ばして白い花を咲かせます。名前は、光沢のある葉をスッポンの鏡に喩えたもの。ちなみに中部地方では、スッポンをドチとかトチと呼ぶそうです。
●トチカガミ科トチカガミ属の多年草で、学名は Hydrocharis dubia。英名は Frogbit。
水鼈
胴亀蓮
胴亀蔓
草葵
蛙円座
鼈鏡
トチカガミ
(Hydrocharis dubia から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/04 07:56 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動トチカガミ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トチカガミの花
|
|||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() |
|||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Hydrocharis dubia | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
トチカガミ |
トチカガミ(鼈鏡、Hydrocharis dubia)はトチカガミ科トチカガミ属の多年草。鼈はスッポンのことで、光沢のある丸い葉を鏡に見立てて名付けられた。属小名dubia はラテン語で疑わしい、不確実のという意味[2]。
分布
東アジア原産であると考えられている。中国、朝鮮半島、東南アジア、オーストラリア、日本に分布する。日本には有史以前に大陸から帰化し、現在は本州から南西諸島にかけて分布する[2]。
特徴
池、沼、河川、用水路(稀に水田)に生える浮葉植物。[2]水中に広がった匍匐茎の節から根、葉、花が形成される。葉はまず2枚の托葉が形成され、その腋から浮葉が出る。[2]浮葉には3 - 15センチメートルの長い柄があり、先端の葉身はスイレンの角を丸くしたような形で、裏面中央には盛り上がった部分があり、このふくらみが浮き袋になって水面に浮かぶ。
花期は8〜10月で、花弁は純白で3枚花は1日でしぼむ。雌雄異株。雌花は芯は先端が分かれた雌蕊が6本、雄花も6本の雄蕊。
保全状況評価
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
脚注
参考文献
- 林弥栄監修、平野隆久写真 『野に咲く花』 山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉、1989年、ISBN 4-635-07001-8。
外部リンク
- トチカガミ(植物形態学)
- Hydrocharis dubiaのページへのリンク