G13 vs JEL 801 論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/30 07:00 UTC 版)
「一般照明用GX16t-5口金付直管LEDランプシステム」の記事における「G13 vs JEL 801 論争」の解説
2011年の東日本大震災以降、省エネ推進の流れの中で、日本国内では蛍光灯照明器具のLED化が急速に進められた。既存の蛍光灯照明器具をそのまま使え、ランプ交換のみで使用できることを謳うG13口金対応製品が海外から多く輸入され、国内でもアイリスオーヤマのような新規参入メーカーや朝日電器(ELPA)、エレコムなどが販売をする中、国内の大手電機メーカー各社はこの流れに加わらず、国内の業界規格としてJEL 801を制定し、対応製品を発売した。 この動きに対して一部の消費者からは、ガラパゴス規格と揶揄する意見もあったが、国際規格として認められるためのステップとして業界規格や国内規格を経るということは一般に行われることであり、それまでの一時期、他国から孤立した規格が存在することは、規格の制定を他国に委ねそれに従属するという姿勢を取らない場合には、むしろ当然のこととして発生することである。 大手電機メーカー各社は、一体型ベースライトと呼ばれる、ランプセードとLEDユニットが一体化した器具も並行して開発し、2012年に発売されるとその意匠性の高さから普及が進み、新築や大規模リフォームにおけるJEL 801やG13のシェアを奪っていった。 2019年現在、新築需要にはもっぱら一体型ベースライトやLEDダウンライトが用いられている。JEL 801 対応器具は、JIS規格準拠を求められる公共工事への大量導入など一部の例に縮小しており、また各社とも公共施設向けの一体型ベースライト製品を拡充しているため、今後の採用拡大は見込みにくい。G13については、器具の交換が不要であることから、エンドユーザーが自分で交換したり、オフィスビルにおいては小規模リフォームにおいて使用される例が多い。
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