G10・G11・G12
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 13:34 UTC 版)
「ジネッタ・カーズ」の記事における「G10・G11・G12」の解説
G10は1965年のレーシングカーショーで発表された。さらなる戦闘力アップを目指し、新たにフォード・マスタングより流用した4.7L V型8気筒エンジンを搭載したが、車重は約900 kgに肥大化した。それでも愛好家からは高い評価を得、プロトタイプで参戦したブランズ・ハッチでのデビュー戦ではジャガー・Eタイプを破り、注目を集めた。しかし、ジネッタの低い生産能力ではホモロゲーションを取得できず、3台が製造されたのみで実戦に投入されることはなかった。その後、ジネッタはG10のストリートバージョンとなるG11の開発に取り掛かる。G10と同一のボディに、MG・MGBより流用した1.8L 直列4気筒エンジンを搭載したモデルだったが、MG製エンジンの納品が遅れたことで生産は滞り、最終的に製造されたのはわずかな台数に留まった。 1966年、G12が発表された。G4の進化形にあたるモデルで、様々な面でのブラッシュアップが行われている。鋼管スペースフレームシャシはG4と変わりないが、各部をセパレート化することで整備性のアップを図った。サスペンションは前後共にダブルウィッシュボーン式となり、トライアンフ由来のアップライトとダブルウィッシュボーン(上部アイテムのローズジョイントによるキャンバー調整付き)とコイルスプリングで構成されていた。一方、後部には、コイルスプリングとともに、下部逆ウィッシュボーン(ローズジョイント付き)とラジアスアームを備えた単一の上部横方向リンクの通常の配置が存在していた。車には安全性を高めるためにアンチロールバーが装備されており、フロントとリアにトライアンフから供給されたガーリングディスクブレーキが確実にストッピングパワーを高めた。エンジンは1.0リットルのコスワースSCAから供給されました直列4気筒エンジン。後にアストンマーティン製V8などの大型エンジンが搭載されたが、あまり成功しなかった。G12はそのクラスで競争をリードし、ロータス・エラン26Rとコヴェントリー・クライマックスを凌駕し、1,150 ccMNシリーズで優勝した。トラックレース以外では、G12はヒルクライムイベントでも成功を収めたが、G16に置き換えられた。約28台が生産された。
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