F310B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 23:24 UTC 版)
「フェラーリ・F310B」の記事における「F310B」の解説
1996年シーズンに用いられたF310の改良型のような型式名ではあるが、ほとんど一から新設計されたマシンである。フロントノーズは完全なハイノーズとして設計され、断面積もスクエアな形状とされた。サイドプロテクターのサイズが縮小され、サイドポンツーンがベネトン・B195のように極端に後退したぶん、フロントタイヤ周りの空力を有効に活用しようとしたデザインとなっている。ステアリング・ホイールには各種の電子制御スイッチが装備された。 バーナードは「フェラーリに保守的なデザインを強要され、独創的なアイデアは失われた」と不満をあらわにしていたうえに、シーズンが始まるとブラウンとバーンによる改良が繰り返されるようになり、結局バーナードはフェラーリを離脱、アロウズへ移籍した。 第11戦ハンガリーGPより燃料タンクを拡大した軽量モノコックに更新された結果、シーズン後半には序盤とはほぼ別物のマシンとなった。また、第16戦日本GPでは、ダウンフォースによって下方にたわむフレキシブル・フロントウィングが投入された。 カラーリングはフェラーリ伝統の赤だったが、スポンサーであるマールボロを意識した従来より明るい赤になった。イギリス人F1ジャーナリストのナイジェル・ルーバックは「赤というよりオレンジ」と酷評していた。
※この「F310B」の解説は、「フェラーリ・F310B」の解説の一部です。
「F310B」を含む「フェラーリ・F310B」の記事については、「フェラーリ・F310B」の概要を参照ください。
- F310Bのページへのリンク