DMZの韓国軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 23:30 UTC 版)
DMZの臨津江周辺は2000年の韓国映画『JSA』がヒットした影響で韓国内外から強い関心が寄せられた。DMZの警備は「前進師団」こと陸軍第1歩兵師団が担当しているが、この師団は非常に軍紀が厳しく、徴兵制度で配置される一般兵士達が一番行きたがらない場所でもある。 そこから東側の漣川の方に行くと「かぎ部隊」こと第5歩兵師団が存在し、その東側に「白骨部隊」こと第3歩兵師団がある。この部隊は朝鮮戦争時、初めて平壌に韓国国旗を掲げた部隊として知られる。任地は冬、摂氏氷点下45度と過酷且つ孤立しており、陸軍へ入隊する若者にとっては一番避けたい、最も怖れられる存在として有名な精鋭部隊である。現在、韓国軍の「国軍の日」は10月1日だが、この日の由来は朝鮮戦争時、第3歩兵師団麾下の第23歩兵連隊が初めて38度線を突破して北進したことを記念するためであり、第3歩兵師団は韓国陸軍でも最も厳しい軍紀とともに多数の功績を持っている。 さらに東に進むと「満月部隊」こと第15歩兵師団、「七星部隊」こと第7歩兵師団、江原道の麟蹄まで行くと第1軍団がある。そして日本海側に出ると有名な統一展望台の「日出部隊」がある。 軍事停戦委員会本会議場周辺など北朝鮮軍と直接顔を合わす場所に配置された韓国軍兵士のみ、北朝鮮軍兵士から表情を読み取られないため、そして顔を判別されないためにサングラスを着用する決まりとなっている。
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