Common Public License
IBM社が提唱しているオープンソースライセンス。
特許技術を含むコードをライセンスできるように、条文中に“非独占的で世界規模で実施料無料の特許実施許諾”を明示しているのが特徴。通例、特許技術を含むコードを特別な契約なしに一般公衆に配布すると、それを使用または販売した者は特許権の侵害に問われることになるが、ライセンス中に実施許諾が明記されていることでこのような問題が回避される。
権利の付与については、特許権だけでなく著作権にも言及しており、コントリビュータ(プログラムの配布者)には「非独占的で世界規模で実施料無料の著作権ライセンス」が与えられるとされている。
業としてプログラムを配布する「商業コントリビュータ」については、権利侵害や損害賠償などの訴訟リスクから、ほかのコントリビュータを守る義務を負う。同時に、ほかのコントリビュータは被訴訟人の商業コントリビュータの法的防御や和解交渉に協力したり、任意で訴訟に参加したりすることができるなど、利用者が互助的に訴訟リスクに対応できるようにする仕組みも備えている。
関連URL
Common Public License(原文)(http://www.ibm.com/developerworks/opensource/library/os-cpl.html)
Common Public License(日本語訳)(http://www.opensource.jp/licenses/cpl.html)

Common Public License
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 09:07 UTC 版)
作者 | IBM |
---|---|
バージョン | 1.0 |
公開元 | IBM |
リリース日 | 2001年3月 |
DFSGとの適合性 | Yes [1] |
FSFの承認 | Yes |
OSIの承認 | Yes |
GPLとの適合性 | No |
コピーレフト | Yes |
異種ライセンスコード からのリンク |
Yes |
Common Public License (コモンパブリックライセンス、CPL)は、IBM が提唱したオープンソース・ライセンスである。このライセンスは、Open Source Initiative (OSI) でオープンソース・ライセンスの1つとして認定されている。
CPL は、IBM のライセンスであったIBM Public License (IPL) を、一般的に利用できるように書き直したライセンスであり、有名なところとしては、Eclipse が過去に採用していた(現在では、Eclipse Public License (EPL)が使用されており、これも OSI で認定されている。)
CPL は、GNU Lesser Gereral Public License (LGPL) と似た形式を取っており、もともとのオリジナルに修正を加えた場合は、その部分のコードを公開する必要があるが、それを非オープンソースな製品に組み込み、商用に使用することが可能になっている。
オープンソースの商用化を推進し、その場合のオープンソースの提供元が不利益を被らないように保護するためのライセンスといえる。
参照
関連項目
外部リンク
「Common Public License」の例文・使い方・用例・文例
- 博物館の後援者として、Commonwealth Industries社員の皆様は入場料が半額となります。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
固有名詞の分類
- Common Public Licenseのページへのリンク