炭層メタン
【英】: coal bed methane
略語: CBM
石炭の生成過程で生じ、地下の石炭層(またはその近傍の地層)中に貯留されたメタン。 英語では coal-bed methane 、coalbed methane とも綴られ、CBM と略される。従来、炭鉱の坑道内に漏出し、爆発事故の原因の一つとして厄介者扱いされてきたが、近年、一部の炭田地帯でボーリングにより資源として採掘されている。すでに米国(ニューメキシコ州、モンタナ州、ワイオミング州など)では、商業生産が行われ、非在来型ガスとしてタイトサンドガスに次いで、重要な位置を占めている。その他カナダ(ブリティッシュ・コロンビア州)、ロシア、中国、オーストラリア、ウクライナ、インド、英国などで、実際の採掘または採掘のためのスタディが実施されている。 主文献『石鉱連資源評価スタディ 2002 年』(2002)、主参照サイト http://www.cbmdata.com (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
コールベッドメタン
(Coalbed methane から転送)
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コールベッドメタン(英語:Coalbed methane、CBM)または炭層ガス[1]とは、石炭層から採取可能なガスで、その主たる成分はメタン。呼称は様々で、オーストラリアではコールシームガス(Coal seam gas、CSG)[1]とも呼ばれ、日本の文献では炭層メタン[2]と表されることもある。近年その採掘が検討されている。
- ^ a b “日立、東洋エンジ、豪州Eastern Star Gas社が中規模電動LNGプラントの事業化調査の実施に合意”. 朝日新聞社 (2010年5月24日). 2013年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月1日閲覧。
- ^ a b 根岸敏雄『化石エネルギーの今とこれから―化石エネルギーは2050年でも主要なエネルギー』風詠社、2011年。ISBN 978-4-434-16140-7。
- ^ 高橋毅. “コールベッドメタン増進回収における水平坑井の経済性評価” (PDF). 東京大学大学院新領域創成科学研究科. 2007年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月20日閲覧。
- ^ 持田勲『図解クリーン・コール・テクノロジー』工業調査会、2008年、214頁。ISBN 978-4-7693-7168-7。
- ^ 吉田薫 (2013年8月31日). “炭層メタン 石炭の中にあるガス 井戸を掘り、くみ上げ”. 東京新聞. 2016年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月26日閲覧。
- ^ “北海道内のエネルギー資源” (PDF). 北海道庁. 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月26日閲覧。
- ^ “北海道・夕張で生産テスト公開 産出量少なく”. 毎日新聞. (2017年12月13日)
- 1 コールベッドメタンとは
- 2 コールベッドメタンの概要
「coal bed methane」の例文・使い方・用例・文例
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