Chrome 400 / 500
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 04:50 UTC 版)
「S3 Chrome」の記事における「Chrome 400 / 500」の解説
Chrome 400シリーズは2008年2月18日に発表されたGPU。富士通Fabの65nmプロセスルールにより製造され、上位の440と下位の430が存在する。ローエンドデスクトップおよびノートPC市場をターゲットとしており、メモリバスはいずれも64bitとなっている。DelatChrome以来となるグラフィックスコアの大幅な刷新が行われており、Shader Model 4.1に対応しDirectX 10.1をサポートする点が最大の特徴である。MicrosoftによるVista SP1 Premium認証を取得している。また同社製品としては初となるOpenGL 2.1のサポートをしていたが、後述のChrome 500発表後にリリースされたドライバでOpenGL 3.0への対応も行っている。 また、Chrome 400以降対応のS3 GPGPU用写真修正ソフトウェア「S3FotoPro」(無料で利用可能、S3Graphicsのページよりダウンロード)を2008年10月17日(現地時間)発表している。Chrome 400以降であれば、OpenCL 1.0にも対応しているので、GPGPUとしての利用も可能になっている。 動画再生機能もChromotion HDに強化されており、Blu-rayビデオおよびH.264など、各種HDコンテンツに対する再生支援機能が強化されている。なお上位の440は同時に2つのビデオストリームに対する再生支援に対応するが、下位の430では1つのみとなる。 インターフェースはPCI Express 2.0に対応する。トランスミッタとオーディオコントローラを統合しHDMI出力をネイティブサポートするほか、DVI出力もデュアルリンクに対応し、外部トランスミッタを追加することでDisplayPort出力もサポートする。 派生品としてはモバイル向けのChrome 430ULP、435ULPおよび440ULP、組込向けの4300Eが発表されている。 2008年11月20日、Chrome 500シリーズが発表された。これはChrome 400をベースにサポートするメモリ容量の強化が行われたマイナーアップデート版であり、530GTおよび540GTXラインナップされている。これが1980年代より続く老舗GPUメーカーであるS3のコンシューマ向け最終製品となる。
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