ブタン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 13:12 UTC 版)
ブタン | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 106-97-8 ![]() |
PubChem | 7843 |
ChemSpider | 7555 ![]() |
UNII | 6LV4FOR43R ![]() |
EC番号 | 203-448-7 |
E番号 | E943a (その他) |
国連/北米番号 | 1011 |
KEGG | D03186 ![]() |
MeSH | butane |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL134702 ![]() |
RTECS番号 | EJ4200000 |
バイルシュタイン | 969129 |
Gmelin参照 | 1148 |
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特性 | |
化学式 | C4H10 |
モル質量 | 58.12 g mol−1 |
外観 | 無色の気体 |
匂い | ガソリンまたは天然ガスのような臭気[2] |
密度 | 2.48 kg/m3 (at 15 °C (59 °F)) |
融点 | −140 - −134 °C |
沸点 | −1 - 1 °C |
水への溶解度 | 61 mg/L (at 20 °C (68 °F)) |
log POW | 2.745 |
蒸気圧 | ~170 kPa at 283 K [4] |
kH | 11 nmol Pa−1 kg−1 |
磁化率 | −57.4·10−6 cm3/mol |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−126.3–−124.9 kJ/mol |
標準燃焼熱 ΔcH |
−2.8781–−2.8769 MJ/mol |
標準定圧モル比熱, Cp |
98.49 J/(K·mol) |
危険性 | |
GHSピクトグラム | ![]() ![]() |
GHSシグナルワード | DANGER |
Hフレーズ | H220 |
Pフレーズ | P210 |
NFPA 704 | |
引火点 | −60 °C (−76 °F; 213 K) |
発火点 | 405 °C (761 °F; 678 K) |
爆発限界 | 1.8–8.4% |
許容曝露限界 | 無し[2] |
関連する物質 | |
関連するアルカン | |
関連物質 | ペルフルオロブタン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ブタン(英: butane、英語発音: [ˈbjuːteɪn] ビューテイン)は、炭化水素の一種で、炭素4個が直鎖状に連なったアルカンである。n-ブタンとも呼ばれる。無色不快臭であり、常温・常圧で気体である。構造異性体としてイソブタン(2-メチルプロパン、iso-ブタン)があり、これらは異性体を持つアルカンでは最も小さい。可燃性物質であり、圧縮して液化した状態で運搬、利用される。天然には、石油や天然ガスの中に存在する。
1849年にエドワード・フランクランドによって発見された。名前の由来は酪酸の"but"にギリシア語における数字の末尾"ane"をつけたもの。
n-ブタンの爆発限界は 1.9 〜 8.5 vol%(空気中)。
反応
十分な酸素がある場合、ブタンは燃焼により二酸化炭素と水を生成する。酸素が不足した場合は不完全燃焼が起こり、すすや一酸化炭素もともに生成してくる。
n-ブタンは無水マレイン酸生産の原料となる(下式)。この反応にはシリカゲルに担持されたリン酸バナジウムが触媒として利用される[5]。
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