B77 (核爆弾)とは? わかりやすく解説

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B77 (核爆弾)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 08:28 UTC 版)

B77
タイプ 核爆弾
開発国 アメリカ合衆国
配備先 アメリカ空軍(計画)
開発・生産
開発期間 1974年-1977年(計画中止)
生産数 なし
要目
核出力 キロトンからメガトン級
弾頭 熱核弾頭
直径 46cm
長さ 3.7m
重量 1.1t
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B77は、アメリカ合衆国が開発していた核爆弾B-1A爆撃機向けに開発が行われていたものである。威力可変型の水素爆弾であり、自由落下爆弾として運用される核兵器である。1977年に開発中止となった。

概要

1970年代に、アメリカ空軍は新型爆撃機B-1の開発を行っており、それに合わせて新型の核爆弾B77の開発を行っていた。これはB28およびB43核爆弾を更新するものであり、サイズを小型化するものである。投下高度は2万メートルの高空から90メートルの超低空でも可能であり、爆弾の落下速度も超音速から亜音速まで対応できるものとされた。爆発高度は信管により調定可能であり、空中爆発、地表面爆発のほか遅延爆発も選択できる。爆発までの遅延時間を確保するためにパラシュートも装備できる。パラシュートは二段階で展開されるが、低空・高速投下においても開くために、一段階目はガス圧により作動する。開発試験では、高度約30m、マッハ2.2の状態の弾体を時速40マイルまで減速させることに成功した。また1975年から1976年にかけて4回の核実験を行なっている。

1977年にジミー・カーター政権が誕生すると、その軍縮政策によりB-1A開発計画は大幅に縮小され、12月にはB77計画も高額な開発費を理由に開発中止となった。その研究成果は1979年からのB83の開発に活かされることとなった。

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