Azure Linux
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/01 14:07 UTC 版)
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開発者 | マイクロソフト |
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プログラミング言語 | Go、シェルスクリプト、C、roff、Python |
OSの系統 | Linux |
ソースモデル | オープンソース |
初版 |
2020年4月1日 (as CBL-Mariner) |
最新安定版 | 3.0.20250102 / 2025年1月2日[1] |
リポジトリ |
github |
対象市場 | クラウドインフラストラクチャおよびエッジ製品・サービス |
カーネル種別 | モノリシック(Linuxカーネル) |
ライセンス | 主にMIT License、一部のコンポーネントはPhoton License、Apache License v2、GPLv2、LGPLv2.1[2]に基づく。 |
ウェブサイト |
github |
Azure Linux(旧名:CBL-Mariner、CBLはCommon Base Linuxの略[3])とは、マイクロソフトが開発したフリーでオープンソースなLinuxディストリビューションであり、Microsoft Azureサービス用のベースコンテナオペレーティングシステム[4][5] (OS) かつWSL 2のグラフィカルコンポーネントである[6]。
概要
Azure Linuxは、マイクロソフトのエッジネットワークサービスやクラウドインフラストラクチャの一部として、マイクロソフトのLinux Systems Groupが開発している[5]。マイクロソフトはAzure Kubernetes ServiceのAzure Stack HCI実装におけるコンテナの基盤となるLinuxとしてAzure Linuxを使用している[4]だけでなく、Windows IoT上でLinuxのワークロードを実行するために使用したり、WSLgのWestoneコンポジタをホストするためのバックエンドディストロとして使用したりしている[7]。
Azure LinuxはFedora CoreOSと類似したアプローチにより、コンテナのサポートと実行に必要な基本パッケージしか搭載しておらず、パッケージの追加やセキュリティアップデートの管理には一般的なLinuxツールを使用する。Azure Linuxのアップデートは、RPMパッケージか、必要に応じて展開可能である完全なディスクイメージのどちらかによって提供される。RPMを使用すれば、追加機能やサービスをサポートするためのカスタムパッケージを、CBL-Marinerの基本イメージに必要に応じて追加することが可能となる。追加可能な機能の中で有名なものとしては、iptablesベースのファイアウォール、署名付きアップデートのサポート、ハードニングされたカーネルなどがある[5]。
マイクロソフトは2020年にこのOSをリリースした[5]。そのソースコードはGitHubから利用可能で、ライセンスは主にMIT Licenseだが一部のコンポーネントはPhoton License、Apache License v2、GPLv2、LGPLv2.1]である[2]。Azure LinuxのビルドにはGoプログラミング言語、QEMUユーティリティ、RPMが必要である[5]。
リリース2.0.20240301より、CBL-MarinerはAzure Linuxへと改名された[8]。
関連項目
脚注
- ^ “Release 3.0.20240824 · microsoft/azurelinux”. GitHub. 2025年2月12日閲覧。
- ^ a b “LICENSES-AND-NOTICES”. GitHub (21 December 2021). 2025年2月12日閲覧。
- ^ Branscombe, Mary (December 2, 2020). “What is Microsoft doing with Linux? Everything you need to know about its plans for open source”. TechRepublic. 2021年9月22日閲覧。
- ^ a b Foley, Mary Jo (November 11, 2020). “CBL-Mariner: Microsoft's internal Linux distribution for Azure first-party services and edge appliances”. ZDNet. 2025年2月12日閲覧。
- ^ a b c d e Bisson, Simon (November 10, 2020). “Microsoft adds a new Linux: CBL-Mariner”. InfoWorld. 2025年2月12日閲覧。
- ^ Foley, Mary Jo (2021年4月21日). “New Windows 10 test build adds first preview of Linux GUI apps on WSL” (英語) 2021年4月23日閲覧。
- ^ Pronovost, Steve (April 19, 2021). “WSLg Architecture”. Windows Command Line. マイクロソフト. August 14, 2021閲覧。
- ^ “Microsoft Rebranding CBL-Mariner Linux Distribution To "Azure Linux"”. Phoronix Media (2024年3月5日). 2024年3月6日閲覧。
参考文献
- Azure Kubernetes Service on Azure Stack HCI: deliver Storage Spaces Direct to containers
- Enabling Linux based Azure IoT Edge Modules on Windows IoT
外部リンク
- Azure Linuxのページへのリンク