awaline きらら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 17:47 UTC 版)
awaline きらら | |
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awaline きらら
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基本情報 | |
船種 | 旅客船 |
船籍 | ![]() |
所有者 | 粟島汽船(2011年4月 - 2025年2月[1]) 和幸船舶(2025年2月 -[2]) |
運用者 | 粟島汽船(2011年4月 - 2025年2月) 酒田市定期航路事業所(2021年10月20日 - 11月11日)[3] パソナグループ(2025年4月13日 -)[4] |
建造所 | ツネイシクラフト&ファシリティーズ本社工場 |
IMO番号 | 9642007 |
経歴 | |
竣工 | 2011年3月29日[5] |
就航 | 2011年4月15日[6] |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 184トン[5] |
全長 | 35.0m[5] |
幅 | 8.7m[5] |
深さ | 3.3m[5] |
主機関 | MTU 16V2000M72 1,440kW×2,250rpm 2基[5] |
速力 | 約25.0ノット[5] |
旅客定員 | 170人[5] |
乗組員 | 3人[5] |
awaline きららは、和幸船舶の保有する双胴高速旅客船である。かつては粟島汽船が保有していた。日本海を航行する初の双胴高速船である。
概要
栗島航路には、それまで単胴高速船「あすか」が就航していたが、当時粟島浦村の村長も兼ねていた粟島汽船の本保建男社長は、それまでにない高速船を求めており、常石林業(現:ツネイシクラフト&ファシリティーズ)建造の双胴高速船も候補としていた。しかし、これまで実際に運航してきた経験から、単胴船を支持する船員が多かったため、単胴高速船と双胴高速船の運動性能を科学的に分析することとなった。その結果、単胴船も双胴船も波による縦揺れと上下揺れはほとんど変わらない結果となった一方、粟島航路では波の頻度が高く、双胴船の方が安定して危険性がなく、運航期間を延ばすことにもつながることになるとの見解が示されたことから双胴船となった。また、日本海の厳しい海象に耐える耐航性能と乗り心地を実現するため、縦揺れを抑えるための可動式トリムタブと水中翼からなる運動制御システムを宮坂開発と共同開発し、搭載した。このような新技術の開発姿勢が評価され、シップ・オブ・ザ・イヤー2011で小型客船部門賞を受賞している[7]。
2011年3月29日に竣工し[5]、同年4月15日に就航した[6]。
2021年10月20日から同年11月11日までの期間、定期船とびしまの代船として酒田港と飛島・勝浦港を結ぶ航路で運航された[3]。
資金繰りが悪化したことから、粟島汽船は2025年2月に同船を神戸市の和幸船舶に売却した[1][2]。一旦は新潟県外の航路(後述)に利用されるものの同年11月以降に借り戻す予定[2]。
パソナグループは、本船を利用した高速船「PASONA NATUREVERSE号」を2025年4月13日から10月13日まで運航すると発表した。
淡路市内の淡路交流の翼港と2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場の夢洲浮桟橋を結ぶ路線で、片道運賃は3,600円[8]。乗船客には大阪・関西万博内でパソナグループが出展するパビリオン「PASONA NATUREVERSE」の優先入館チケットがプレゼントされる。
航路
粟島汽船
- 長岡佐渡広域観光協議会が観光振興を目的に、社会実験として運航[10]。
酒田市定期航路事業所
パソナグループ
- 「PASONA NATUREVERSE号」として運航[4]。
出典
- ^ a b “粟島汽船(新潟県粟島浦村)高速船きらら1隻売却、資金繰り悪化か 売却先からリースで2隻体制維持へ”. 新潟日報 (2025年2月17日). 2025年5月23日閲覧。
- ^ a b c “粟島汽船(新潟県粟島浦村)高速船きららの売却先は…社長兼任の会社 住民報告会で説明、2隻体制の維持強調”. 新潟日報 (2025年2月25日). 2025年5月23日閲覧。
- ^ a b c 定期船とびしまの代船運航について - 酒田市
- ^ a b 2025年大阪・関西万博会場と淡路島をつなぐ“期間限定”の高速船 『PASONA NATUREVERSE号』 4月13日より運航開始予定 - パソナグループ
- ^ a b c d e f g h i j awalineきらら - ツネイシクラフト&ファシリティーズ
- ^ a b “新型高速船で粟島がもっと近くに”. Komachi Web (2018年8月13日). 2025年5月23日閲覧。
- ^ シップオブザイヤー部門賞に輝いたawalineきらら
- ^ “パソナグループ、万博会場〜淡路島間で高速船を運航 10月13日まで”. TRAICY (2025年4月13日). 2025年5月13日閲覧。
- ^ “粟島汽船、新潟―粟島航路 25日から運航”. 日本経済新聞. (2019年5月17日)
- ^ 粟島汽船「awaline きらら」、寺泊~赤泊航路で社会実験運航 9/10まで - funeco news
外部リンク
awaline きらら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 03:10 UTC 版)
「粟島汽船 (新潟県)」の記事における「awaline きらら」の解説
2011年4月就航、ツネイシクラフト&ファシリティーズ建造(2011年3月29日竣工)、限定沿海 184総トン、全長35.0m、幅8.7m、深さ3.3m、MTU 16V2000M72×2基、機関出力2,880kW、最大速力28.9ノット(試運転)、航海速力25.0ノット、旅客定員170名、乗組員3名 日本海側で初の双胴高速船。新規開発された自動姿勢制御装置の装備、船型を活かした広い客室と輸送能力などが評価され、シップ・オブ・ザ・イヤー2011小型客船部門賞を受賞している。
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