ASTERIAとは? わかりやすく解説

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ASTERIA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/09 05:59 UTC 版)

ASTERIA Warp(アステリアワープ)
開発元 アステリア株式会社
最新版
ASTERIA Warp 2608(2026年8月31日)
種別 データ連携基盤(EAI/ESB・iPaaS)
公式サイト www.asteria.com
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ASTERIA Warp(アステリア ワープ)は、アステリア株式会社が開発・販売する企業向けのデータ連携基盤である。企業アプリケーション統合(EAI)やエンタープライズサービスバス(ESB)の機能を持ち、オンプレミス環境のほか、クラウド型のiPaaS(Integration Platform as a Service)としても提供されている。[1]

基幹システム、データベース、クラウドサービス、生成AIなど、100種類以上のシステムやサービスとの連携に対応する。GUI上で処理部品を組み合わせるノーコード開発方式を採用しており、プログラミングを行わずにデータの取得、加工・変換、出力などの処理を設計できる。システム間のデータ連携や業務自動化、データ統合に加え、社内データと生成AIを連携させるなど、企業におけるAI活用のためのデータ連携基盤としても利用できる。[2][3]

アステリアの発表によると、導入実績は1万社以上。テクノ・システム・リサーチの調査では、2025年の国内EAI/ESBソフトウェア市場において、出荷数量ベースの市場シェアは59.5%であり、20年連続で第1位となった。[4]

特徴

ノーコードによる連携開発

専用の開発環境「フローデザイナー」を使用し、GUI上でコンポーネントと呼ばれる処理部品を配置・接続することで、データ連携処理を設計する。データの取得、加工・変換、出力、条件分岐などを組み合わせて処理フローを構築できる。[5]

データ連携・データ変換

ファイル、データベース、基幹システム、クラウドサービスなどを接続し、異なるシステム間でのデータ交換やデータ形式の変換を行う。

CSV、XML、JSONなどのデータ形式に対応し、データの抽出・加工・変換・出力などの処理を実行できる。定期的なバッチ処理のほか、エディションに応じて外部イベントを契機とした処理の実行にも対応する。[2][1]

オンプレミス・クラウド環境への対応

オンプレミス環境やクラウド環境で利用でき、双方に分散した業務システムやデータを連携するハイブリッドクラウド環境にも対応する。

自社サーバーやIaaS環境にインストールして利用する形態に加え、iPaaS(Integration Platform as a Service)として提供される「ASTERIA Warp Cloud」がある。iPaaS版では、利用者がサーバーの調達・運用やソフトウェアのインストールを行うことなく、クラウド上のデータ連携基盤を利用できる。[1][6]

クラウドサービス・生成AIとの連携

Salesforce、kintone、Microsoft 365などのクラウドサービスに加え、ChatGPT、Gemini、Claudeなどの生成AIサービスとの連携に対応している。社内システムに蓄積されたデータを生成AIサービスに受け渡すなど、AIを活用した業務処理にも利用できる。[2]

2025年12月に提供されたバージョン2512では、生成AIサービスに対応するアダプターやOpenAPI Specificationの定義ファイルを利用したREST API連携機能が追加された。[3]2026年のバージョン2608では、自然言語によるデータ連携フローの作成機能、開発・運用を支援するAIチャットボット、ブラウザー版フローデザイナーなどがベータ版として追加された。[7]

製品ラインアップ

ASTERIA Warpは、サブスクリプション、標準ライセンス、iPaaSの3つの提供形態で展開されている。[1]

サブスクリプション

自社のオンプレミス環境またはIaaS環境にインストールして利用する月額・年額契約型の製品。Core、Core+、Core++、Standard、Enterpriseの各エディションがあり、データベース連携、リアルタイム連携、大規模データ処理などの対応機能が異なる。[1]

標準ライセンス

買い切り型のライセンス製品。Standard EditionとEnterprise Editionが用意され、利用規模や必要な機能に応じて選択できる。[1]

ASTERIA Warp Cloud

2025年に提供が開始されたiPaaS(Integration Platform as a Service)型のデータ連携サービス。サーバーの調達や管理を利用者側で行う必要がなく、オンプレミスとクラウドサービスが混在する環境でのデータ連携に対応する。[6]

沿革

  • 2000年10月 「Asteria for RosettaNet」を発表(2001年1月発売)。
  • 2002年6月 「ノーコード」をコンセプトとした汎用データ連携パッケージソフト「ASTERIA R2」を出荷開始。
  • 2003年10月「ノーコード」のコンセプト進化させた汎用データ連携パッケージソフト「ASTERIA 3」を出荷開始。
  • 2006年9月 - ASTERIAが国内EAIソフトウェア市場でシェア第1位となる。[8]
  • 2007年1月 ASTERIAシリーズ第4世代にあたる「ASTERIA ARMS」「ASTERIA WARP」「ASTERIA WARP Lite」を出荷開始。
  • 2007年11月 セキュアなファイル転送サービス「ASTERIA DataCaster」を出荷開始。
  • 2008年1月 クラウド型データ連携サービス「ASTERIA On Demand」を提供開始。
  • 2008年3月 マスターデータ管理ミドルウェア「ASTERIA MDM One」を発売。
  • 2015年5月「ASTERIA Warp」の導入企業数が5,000社を突破。
  • 2016年8月「ASTERIA Warp」EAI/ESB製品の国内市場シェアで10年連続第1位に[9]
  • 2016年10月 ASTERIA Warpのサブスクリプション版「ASTERIA Warp Core」を提供開始。
  • 2022年6月「ASTERIA Warp」が発売から20周年。日本記念日協会が6月25日は「ノーコード開発の日」と登録認定。
  • 2023年8月 「ASTERIA Warp」の導入企業数が10,000社を突破。
  • 2024年7月 サブスクリプション版のラインアップを拡大し、「ASTERIA Warp Core++」およびStandard、Enterpriseのサブスクリプション版の提供を開始。[10]
  • 2024年12月 バージョン2412を提供開始。Java 21への対応やMicrosoft Teams、LINE WORKSとの連携機能などを追加。[11]
  • 2025年6月 バージョン2506を提供開始。JSON処理機能の拡充やGit連携機能の強化などを実施。[12]
  • 2025年8月 iPaaS型製品「ASTERIA Warp Cloud」の提供を開始。[13]
  • 2025年12月 バージョン2512を提供開始。生成AIアダプターやOpenAPI Specificationに対応する機能を追加。[14]
  • 2026年8月 バージョン2608を提供開始。AIフロー作成機能、AIチャットボット、ブラウザー版フローデザイナーをベータ版として追加。[15]
  • 2026年9月 テクノ・システム・リサーチの調査に基づき、2025年の国内EAI/ESBソフトウェア市場において、出荷数量ベースで20年連続のシェア第1位、シェア59.5%となったと発表。[16]

接続アダプター

ASTERIA Warpは、異なるシステムやサービスとのデータ連携を行うためのアダプターを提供している。アステリアによると、100種類以上のシステムやサービスとの連携に対応している。接続先によっては追加のオプション製品が必要となる。[17]

接続先には、次のようなものがある。

  • 業務システム・ERP:SAP、Salesforce、Microsoft Dynamicsなど
  • オフィス・グループウェア:Microsoft 365、kintone、Google スプレッドシートなど
  • クラウドストレージ:Box、Google Drive、Amazon S3など
  • データベース・データ分析基盤:Oracle Database、Microsoft SQL Server、Snowflakeなど
  • 生成AIサービス:ChatGPT、Claude、Gemini、Azure OpenAI Service、Amazon Bedrockなど

主な利用用途

ASTERIA Warpは、基幹システムと周辺システムのデータ連携、データ移行、マスターデータの同期、Excel業務の自動化、分析用データの統合などに利用されている。

利用例として、沖縄県では、複数のExcelファイル間のデータ連携を自動化し、内部統制業務の集計作業に活用している。IT Leadersの報道によると、集計作業の工数を約40%削減した。[18]

また、タワーレコードでは、基幹システムと複数のクラウドサービス間のデータ連携に採用され、マスターデータ更新や会計仕訳データの加工・連携などを自動化している。[19]

関連文献

  • アステリア株式会社 著『ASTERIA WARP基礎と実践 改訂版』インプレス、2017年。ISBN 9784295001188。
  • 大月宇美・榎本剛 著、アステリア株式会社 監修『ASTERIA Warp逆引きリファレンス改訂版』インプレス、2018年。ISBN 9784295005179。

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 “製品ラインナップ・価格”. アステリア. 2026年10月9日閲覧。
  2. 1 2 3 “ASTERIA Warp”. アステリア. 2026年10月9日閲覧。
  3. 1 2 “アステリア、生成AIアダプターなどを追加した「ASTERIA Warp」シリーズの最新版を提供”. クラウド Watch (2025年12月22日). 2026年10月9日閲覧。
  4. ↑ “主力製品『ASTERIA Warp』が20年連続市場シェアNo.1を達成!”. アステリア (2026年9月29日). 2026年10月9日閲覧。
  5. ↑ “ASTERIA Warpの特長”. アステリア. 2026年10月9日閲覧。
  6. 1 2 “アステリア、iPaaS「ASTERIA Warp Cloud」を8月より提供へ”. クラウド Watch (2025年5月15日). 2026年10月9日閲覧。
  7. ↑ “アステリア、「ASTERIA Warp」新版を8月25日に提供開始 AIによる連携フローの自動生成に対応”. クラウド Watch (2026年7月17日). 2026年10月9日閲覧。
  8. ↑ “沿革”. アステリア. 2026年10月9日閲覧。
  9. ↑ テクノ・システム・リサーチ「2016年ソフトウェアマーケティング総覧EAI/ESB 市場編」より
  10. ↑ “『ASTERIA Warp』のサブスクリプション版ラインアップを拡大!”. アステリア (2024年5月1日). 2026年10月9日閲覧。
  11. ↑ “「ASTERIA Warp」シリーズの最新バージョン提供開始”. アステリア (2024年12月23日). 2026年10月9日閲覧。
  12. ↑ “「ASTERIA Warp」シリーズの最新バージョン提供開始”. アステリア (2025年6月25日). 2026年10月9日閲覧。
  13. ↑ “アステリア、iPaaS「ASTERIA Warp Cloud」を8月より提供へ”. クラウド Watch (2025年5月15日). 2026年10月9日閲覧。
  14. ↑ “アステリア、生成AIアダプターなどを追加した「ASTERIA Warp」シリーズの最新版を提供”. クラウド Watch (2025年12月22日). 2026年10月9日閲覧。
  15. ↑ “ASTERIA Warp 2608をリリースしました”. ASTERIA Warpサポートサイト (2026年8月31日). 2026年10月9日閲覧。
  16. ↑ “主力製品『ASTERIA Warp』が20年連続市場シェアNo.1を達成!”. アステリア (2026年9月29日). 2026年10月9日閲覧。
  17. ↑ “ASTERIA Warp”. アステリア. 2026年10月9日閲覧。
  18. ↑ “沖縄県、ノーコードのデータ連携ツールを活用し、内部統制業務の集計作業を4割削減”. IT Leaders (2024年10月22日). 2026年10月9日閲覧。
  19. ↑ “タワーレコード、基幹システムと複数クラウドサービス間のマスター更新や仕訳データ連携を自動化”. IT Leaders (2026年4月17日). 2026年10月9日閲覧。

外部リンク


aSTERIA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/12/21 04:27 UTC 版)

ASTERIA (アステリア)
企業データ連携パッケージ
開発元 インフォテリア株式会社
最新版 WARP 4.4 (2009)
対応OS Windows, Solaris, AIX, Linux,
種別 EAI/ESB
公式サイト www.infoteria.com
 表・話・編・歴 

ASTERIA(アステリア)はインフォテリア株式会社が開発し販売している国産データ連携(EAIまたはESB)用ソフトウェアパッケージ。国内の大企業、中堅企業を中心に1,300社以上で採用されている。

目次

特徴

  • ノン・コーディング:コーディングを一切行うことなく、データのフローチャートを設計することで、それがそのまま稼働する。インフォテリアでは、この概念を「Graphical Language」と呼んでいる。
  • 低価格:外資系の同様のソフトウェア(Software AGのwebMethods、Sun MicrosystemsのJava CAPS、SAPのNetweaver XIなど)に比べると定価が480万円と1/10程度である。
  • 国産:日本国内で開発されている。

名前の由来

asteria(アステリア)はギリシャ語の(Ἀστερία)「星座」の意味であり、「システム一つ一つを星に見立てて、それらを繋ぐことで新しい形、新しい価値を創りだすことを願ってつけた」という。

販売実績

インフォテリア株式会社の発表によると、2010年3月末現在の導入企業数は1,300社超。主な導入企業は、同社のホームページや配布資料によると以下の通り。(50音順)

沿革

  • 2001年2月 国内初のRosettaNet対応パッケージソフト「Asteria for RosettaNet」を出荷開始。
  • 2001年7月 国内初のAriba対応BtoBルーター「Asteria.Planet for Ariba」を出荷開始。
  • 2002年1月 SAP R/3対応パッケージソフト「Asteria for SAP」を出荷開始。
  • 2002年6月 「ノン・コーディング」をコンセプトとした汎用データ連携パッケージソフト「ASTERIA R2」を出荷開始。
  • 2003年10月 「ノン・コーディング」のコンセプト進化させた汎用データ連携パッケージソフト「ASTERIA 3」を出荷開始。
  • 2006年10月 Microsoft Biztalkを抜いて国内EAIシェアNo.1となる。
  • 2007年1月 ASTERIAシリーズ第4世代にあたる「ASTERIA ARMS」「ASTERIA WARP」「ASTERIA WARP Lite」を出荷開始。
  • 2007年11月 セキュアなファイル転送サービス「ASTERIA DataCaster」を出荷開始。
  • 2008年1月 SaaS版のASTERIAとして「ASTERIA On Demand」を提供開始。
  • 2008年2月 マスターデータ管理に特化した製品「ASTERIA MDM One」を出荷開始。
  • 2008年9月 採用企業が500社を突破。
  • 2010年3月 採用企業が1,300社を突破。

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