4D5系ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 02:05 UTC 版)
「三菱・4G5系エンジン」の記事における「4D5系ディーゼルエンジン」の解説
4D5系エンジンはアストロンエンジンシリーズの一部であり、1980年(昭和55年)に当時の4代目ギャランが導入したディーゼルエンジン仕様に初めて搭載された。その後、2.3lから2.5l(サイクロンエンジン)へと排気量が拡大される中、パジェロやデリカスターワゴンなどでは販売のメインとなった。最終的にはインタークーラー付きもラインナップされ、1993年(平成5年)に4M4系エンジンに代わられるまで三菱の代表的なターボディーゼルエンジンとして海外で販売されるSUVやミニバンに幅広く採用され続けた。 機構上4G5系エンジンと異なる点は、4G5系がクロスフローレイアウトとタイミングチェーン駆動を採用しているのに対し、4D5系はターンフローレイアウトとタイミングベルト駆動を採用している点にある。サイレントシャフトもタイミングベルトにより駆動されている。 1990年代の半ばより現在に至るまで、4D56が海外の4M4系エンジン搭載車の廉価グレードに採用されている。 このエンジンは原設計こそ古いものの、コモンレール式直噴システム(CRDi)を採り入れるDI-D仕様とすることによって近年の排出ガス規制に対応し、可変ノズルターボも採用されている。ロッカーアームは2代目マグナの4G54で採用されたローラー式ロッカーアームが引き続き使用されているが、4D55/56のロッカーアームはラッシュアジャスターの無いメカニカルタペットの為、定期的なクリアランス調整は依然必要な仕様となっている。
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