2020年の野党の再編
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2020年8月24日、旧・立憲民主党・旧・国民民主党・社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムの2党2グループの幹事長が新党を結党することに合意する。その結果、旧民主党勢力の再結集が行われ、同年9月に結成された新・立憲民主党は、衆参あわせて150議席を要する勢力になった。野党第一党が100議席を超えるのは民進党の解体以来である。一方で、旧・国民民主党代表の玉木雄一郎は合流賛成派と反対派で党を分割する「分党」を行うと表明。自身も消費税減税や憲法改正などの政策不一致を理由に合流新党に加わらない意向を示して、同年9月には衆参併せて15名の新・国民民主党が誕生している。また立憲、国民の両党に所属しないことを決めた無所属の旧民進系の議員もいる。民主党や民進党を支援してきた連合は、2020年09月17日に「立憲民主党を連合総体として支援する」との基本方針を決めている。なお、同時期に結成された新・国民民主党との連携にも含みを持たせている。民間系の連合傘下の産業別労働組合(産別)は旧・国民民主党の組織内議員の合流を見送ると決定しており、電力総連・電機連合の2つの団体の組織内国会議員は新・国民民主党に参加した。 2020年9月16日に衆議院、参議院で行われた内閣総理大臣指名選挙では、政党では新・立憲民主党、日本共産党、新・国民民主党、社会民主党、れいわ新選組の5政党と参院の沖縄の風、碧水会の2会派、合せて7勢力はそろって新・立憲民主党の代表に就任した枝野幸男に票を投じた。特に日本共産党が衆参両院の首相指名選挙で1回目から他党の党首に投票するのは1998年以来、22年ぶりのことであった。結果は枝野は自由民主党の菅義偉に敗れて、菅が第99代の首相に選出された。
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