2019年NBAファイナルでの事件
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「マサイ・ウジリ」の記事における「2019年NBAファイナルでの事件」の解説
2019年6月13日、トロント・ラプターズが2019年NBAファイナルでゴールデンステート・ウォリアーズを下して4勝2敗でシリーズ優勝を決めた直後、ウジリはアラメダ群のアラン・ストリックランド保安官代理と口論になった様子がビデオに捉えられた。 保安局のスポークスマンであるレイ・ケリー巡査部長はウジリがフロアに入るために適切な資格証を提示しなかったと主張した。また、ケリー巡査部長は止められた際にウジリが保安官代理を突き飛ばし、保安官代理がそれに応じる形で接触し、ウジリが保安官代理を押し返して顔に接触したと主張した。居合わせた数人とオラクルアリーナの警備員が介入して二人を引き離した。二人が睨み合う緊張感に包まれた後、ウジリは保安官代理に近づくのを制された。ラプターズのカイル・ラウリ―がウジリに近づき、チームを祝うためにコートへとエスコートした。 別のアングルからはウジリがコートに向かった後ラウリ―に腕を回しながら保安官代理の方向に向かって叫んでいる様子も見られた。 保安局は事件のきっかけを記録したボディカメラの映像を公開しておらず、ウジリが保安官代理を殴ったとされるときにたまたま映像の"スイッチが切れた"と発表した。 現場近くに座っていたウォリアーズのシーズンチケット保持者のグレッグ・ウィーナーは保安官代理が過剰な力で身体的接触を開始したと証言し、 現場から10フィート以内に座っていた他の2人のファン(ベン・ボーラーとルーカス・アブレニカ)も保安官代理の主張に異議を唱えた。 映像ではウジリが手に試合の資格証を持っている姿を確認できる。 しかし、NBAは試合終了前にビジターチームが勝利した場合には金の腕章をつけた人物のみがコートに入ることを許されるとメディアへの注意勧告を発表していた。金の腕章の多くがコート上のカメラマンや役員(ラプターズ運営のメンバーを含む)に見られたが、事件の際にどの角度からもウジリの腕章は見られなかった。 口論の後、アラメダ群保安局はウジリを暴行罪での起訴を勧告すると発表した。保安官代理は事件により脳震盪を起こしたと主張した。 捜査は2019年9月21日に終了し、10月21日には保安局でウジリと彼の弁護士とテリー・ワイリー地方検事補とで非公開の会合が行われ、テレサ・ドレニック地方検事補は地方検事局がこの事件に関してこれ以上の措置を取ることはないと発表した。 2020年8月にはアラン・ストリックランド保安官代理のボディカメラ映像が公開された。この映像で、ウジリが彼の試合の資格証に手を伸ばしたが、試合後にコートに入るために必要な紫色のトロフィーの資格証も金色の腕章も確認されていないうちに、保安官が二度ウジリの胸を押す様子が確認された。 この映像でウジリではなく保安官代理が物理的な接触を開始したことを明らかにした。 2020年10月6日に、ストリックランドの弁護団はウジリからの訴訟に対する反訴を棄却する申し立てを行った。Zoomでの審理が11月17日に予定されていた。
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