2004年度〜2005年度
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「スポーツ振興くじ」の記事における「2004年度〜2005年度」の解説
初年度(2001年度)に約643億円を計上していたスポーツ振興くじの売上は、2004年度には約157億円に落ち込み、助成金の削減が進められる形となっていた。特に主力選手の強化費用に当てられる「スポーツ振興基金」への助成も0円となった。そこで、日本スポーツ振興センターは売上の回復を図るため、インターネット販売(会員制)、コンビニ発売の規制緩和、試合数を削減して当てやすい投票システムにする等の具体的な方策を検討した。2005年4月7日の文部科学省省令の改正で、サッカーくじの組み合わせ数が100万通り以下の場合でも発売できるようになった。これを受け、日本スポーツ振興センターは、2006年度から新種類のくじを発売する予定だったのを前倒しして、従来のtoto GOALに代って、特定3試合・6チームの得点を予想するtoto GOAL3(トトゴール・スリー)を同年5月8日からの発売分から取り入れることになった。これまで約105万通りあった組み合わせ総数が約4,000通りとなり、当せん確率を上げることができた。 更に、2005年度から天皇杯全日本サッカー選手権大会の主催団体にJリーグが加わったことに伴い、同年度からこの大会もtotoの対象にすることになり、試験的にtoto5(特定5試合の勝敗予想)、toto GOAL2(特定2試合=4チームの得点予想)をインターネット限定で発売した(いずれも投票の仕方は従来からのtoto、toto GOAL(3)に同じ)。toto5はmini totoと名称を変更し、2006年から本格的に発売開始されることになった。 また、2005年8月27日から、イーバンク銀行(現在の「楽天銀行」)の口座登録者を対象にオンライン発売を開始した。これまでtoto会員対象によるインターネットでの予約はあったものの、発券と代金引換は直接窓口で行わねばならなかったが、インターネット上で直接購入できるようになったため、利便性が向上した。 こうした努力にもかかわらず、2005年度の売上は過去最低を更新し、約149億円と採算ラインの421億円を大幅に割り込んだ。累積赤字も2005年度末に約224億円となり、2004年度末の約154億円から増えた。また、助成金は2001年度分の約57億8,000万円から減り、2005年度分には時効くじなどをかき集めて約1億1,800万円の助成金を何とか捻出する状態に陥った。
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