2度目の弾劾請求
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 19:49 UTC 版)
「ミシェル・テメル」の記事における「2度目の弾劾請求」の解説
2017年5月17日、主要全国紙「オ・グロボ」によって漏洩された秘密の録音テープで、大統領が国内最大手の食肉加工会社JBSを経営するジョーズリー・バティスタと金銭支払いを議論していることが明らかとなり、再び彼を弾劾しようとする話が持ち上がった。2017年5月24日、数万人規模の大規模なデモが発生するなど市民からも大統領辞任を求める声が高まった。 その抗議に圧倒され、テメルは首都に連邦軍を派遣した。抗議中に撮影された多くの写真と証言は、警官がデモ行進中に同参加者を銃撃しているなど、警察の横暴を示すものとなった。 テメル大統領の辞任拒否は彼をますます不人気にし、政治的膠着状態だけでなく不透明感も生みだしてしまい、国を危機に陥れてブラジル史上最悪とされる不況を増幅させた。 2017年6月9日、ブラジルの高等選挙裁判所は4対3の評決で2014年選挙中の違法な政治活動資金の起訴状についてテメルとルセフに無罪判決を言い渡し、そのため彼は在職可能となった。オデブレヒトの元副社長マルシオ・ファリア・ダ・シルヴァは答弁取引の一部として寄せられた証言で、テメルが会議で彼が所属するブラジル民主運動党に4,000万ドルの支払いを手配するよう自分に要請してきたと語った。ファリアは、自分が法律事務所でテメルと会談しており、下院議長エドアルド・クーニャと同議員エンリケ・エドゥアルド・アルベスも同席していたと発言した。 この支払いはオデブレヒトが国営石油会社ペトロブラスと求めていた契約の手数料5%に相当する、とファリアは語った。最高裁判所裁判官はこれらの証言を公表し、国営企業の特にペトロブラスでの賄賂と返礼に関わっている政治家100人以上の調査を命じた。
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