辞任拒否
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 09:57 UTC 版)
「アッピウス・クラウディウス・カエクス」の記事における「辞任拒否」の解説
ケンソルの任期は、紀元前434年の独裁官アエミリウス・マメルキヌスの定めたアエミリウス法によって、従来の5年間から1年半に短縮され、長い間それが守られてきた。しかしアッピウスは任期が過ぎ同僚のプラウティウスが辞任しても、自らは辞任しようとせず、アエミリウス法はその当時のケンソルに対してのみ効力を持つものであり、その後のケンソルや自分には無効であると詭弁を弄し、護民官プブリウス・センプロニウスと対立した。センプロニウスは過去の様々な事例をひいて説得しようとしたが、無理とわかるとアッピウスの逮捕を命じた。しかし10人の護民官のうち3人がそれに反対したため、人々の反感のなかアッピウスはケンソルを務め続けたという。 更に彼はケンソル職にありながら執政官選挙にも立候補したため、護民官のルキウス・フリウスによって妨害されており、紀元前308年にファビウス・マクシムスのインペリウム延長 (プロコンスル就任)を元老院が決定した際には延長に反対している。
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