2審判決の影響とは? わかりやすく解説

2審判決の影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/07 09:57 UTC 版)

岩手県議会靖国神社訴訟」の記事における「2審判決の影響」の解説

判決理由には、判決理由(ratio decidendi)つまり、判決結論直接理由付け部分、と傍論(obiter dictum)つまり、判決結論にとって関係のない部分がある。本件に関して最も問題な点は、勝訴した側に不利益な法解釈事実認定傍論なされると、上訴によって更生することができなくなってしまうことである。詳しくは、傍論#下級裁判所における「ねじれ判決」参照のこと。本件仙台高裁判決以降請求棄却しておきながら傍論により違憲判断を示す判決いくつか見られるようになったまた、傍論先例拘束性があるかについても争いがあるが、仙台高裁判決傍論示した判断は、以後中曾根首相公式参拝1985年8月15日)に対す九州靖国神社公式参拝違憲訴訟における1992年2月28日福岡高裁判決や、関西靖国公式参拝訴訟における1992年7月30日大阪高裁判決参照されている。 なお、県当局による玉串料支出については、1997年最高裁は「愛媛県靖国神社玉串料訴訟」において違憲判決下し政教分離違反するとの判例確定した

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