1931年 - 1945年 金本位制離脱、管理通貨制度へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 09:29 UTC 版)
「円相場」の記事における「1931年 - 1945年 金本位制離脱、管理通貨制度へ」の解説
1931年イギリスが金本位制を停止し、濱口の後を継いだ若槻内閣から政友会の犬養内閣へ政権交代すると日本も金本位制から離脱し、1931年12月17日に銀行券の金への兌換も停止した。これにより1931年11月の100円=50ドル前後(1ドル=2円)から一気に円が下落し、1932年11月には100円=20ドル前後(1ドル=5円)にまで大幅な円安となり、物価が上昇した。円安の背景には単に金兌換停止の影響のみならず満洲事変・第一次上海事変で日本の信用が失われた事情もある。一方で円安が輸出に好影響を及ぼして日本からの輸出が拡大し国内の景気は回復したが、これがダンピングであると世界的に非難されると共に不況に喘ぐ列強各国が経済のブロック化に動き、日本は世界経済から排斥され苦境に立たされた。1940年には100円=24ドル前後(1ドル=4.2円)となった。
※この「1931年 - 1945年 金本位制離脱、管理通貨制度へ」の解説は、「円相場」の解説の一部です。
「1931年 - 1945年 金本位制離脱、管理通貨制度へ」を含む「円相場」の記事については、「円相場」の概要を参照ください。
- 1931年 - 1945年 金本位制離脱、管理通貨制度へのページへのリンク