1913年:最初の試み
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「弦楽四重奏曲第1番 (オネゲル)」の記事における「1913年:最初の試み」の解説
この作品はオネゲルがパリ音楽院に入学した1913年に作曲が始められ、1917年に完成した。第一次世界大戦と重なるこの時期はあまり多産とは言えないが、複数の室内楽曲やピアノ曲が書かれており、ピアノ曲についてはオネゲルの妻となるアンドレ・ヴォラブール(英語版)が後に初演している。 ヴァイオリニストとして訓練を受けたオネゲルは弦楽器に精通しており、またルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を愛好していた。このような要因から生まれた弦楽四重奏曲は、オネゲルの創作における大きな転回を示すものとなった。ここでは、アンドレ・ジェダルジュの指導によって身に付けた対位法の知識や、彼のポリフォニックな語法が存分に発揮されている。 1913年の秋ごろには四重奏曲の第一楽章が完成している。第一楽章の冒頭楽想はのちに書き替えられ、完成した四重奏曲の第一楽章における中心的な素材となった。
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