1911年(明治44年)車両称号規程
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1911年(明治44年)1月16日付達第20号により制定された車両称号規程により、電車は客車の形式番号体系に含められた。電車の番号は、客車の二等車と三等車の間に設定され、二軸車は950 - 999、ボギー車は6100 - 6499が割り当てられている(後に番号の範囲は追加)。形式は、一連で付される同一形式車の最初の番号をとることとされ、「車両の重量(換算両数)を表す記号(ボギー車のみ、詳細は国鉄客車の重量記号を参照)+電車の記号『デ』」という表記が原則になった。通常の営業用客車の場合ここに等級を表す記号「イ、ロ、ハ」もつくが、この頃の国鉄電車はすべて3等車モノクラス(甲武時代には2・3等車の合造電車もあったが、1909年(明治42年)6月に2等料金自体が廃止され、2等室部分を手荷物室に改造して「ニデ950形」になっている)で等級区分の必要がなかったためこの表記はつけられず、「職用車のヤ」などの旅客以外用途の記号がつく場合に表記される 。 なお、緩急車を表す記号「フ」は、電車には使用しないこととされた。 この称号規程により、甲武鉄道引継ぎの二軸車は、950形ニデ950 - 952、960形デ960 - 962、963形デ963 - 988に、1909年(明治42年)に製造された国有鉄道初のボギー電車1 - 10は、6100形ホデ6100 - 6109となった。
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