19インチシステム規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 01:05 UTC 版)
「19インチラック」の記事における「19インチシステム規格」の解説
1960年代に入って産業用電子機器、通信機器の分野でプリント基板の採用が普及し始めた時点で、DINではプリント基板を収納するシャシーの標準化について検討を開始した。ここではラックおよびシャシーの寸法は19インチ規格(EIA規格)を採用するものとし、19インチ規格のシャシーにプリント基板を搭載する方法として次の基準を設定した。 プリント基板の寸法を統一する。 プリント基板の相互接続はバックプレーンで行うため、コネクタの種類を統一する。 放熱のためにプリント基板は垂直に配置する。 こうして1970年代に、マイクロエレクトロニクスの時代に適合する電子機器用の機構として、 レベル1 - プリント基板用機構部品、 レベル2 - サブユニット(プラグインユニット)、 レベル3 - 19インチサブラックおよびシャシー、19インチフロントパネル/バックプレーン、 レベル4 - ハウジング(ケースおよびラック/キャビネット) と、階層構造がデザインされ、それぞれのインターフェース寸法を規定したDIN 41494シリーズが開発された。 DIN 41494シリーズではプリント基板の相互接続を行うコネクタとして、70年代に産業用コネクタとして評価が確立したDIN 41612(通称DINコネクタ)の採用が前提となっており、その後、80年代にIEC規格としてIEC TC48/SC48Dに提案され、IEC 297シリーズ(電子機器用19インチ構造規格)とともに IEC TC48/SC48BにおいてIEC 603-2 規格(DINツーピースコネクタ規格)が成立した。 これらは規格番号の表示変更や内容の改訂が行われ、19インチシステム規格はIEC 60297-3シリーズ (Mechanical structures for electronic equipment- Dimensions of mechanical structures of the 482,6 mm (19 in) series Part 3-XXX)、DINツーピースコネクタ規格はIEC 60603-2:1995 (Connectors for frequencies below 3 MHz for use with printed boards - Part 2: Detail specification for two-part connectors with assessed quality, for printed boards, for basic grid of 2,54 mm (0,1 in) with common mounting features)となっている。
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