1814年から1942年まで
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「王立オランダ領東インド陸軍」の記事における「1814年から1942年まで」の解説
KNILは1814年10月14日の勅令によって建軍された。KNILはオランダ陸軍の一部隊ではなく、蘭印政府が保有する独自の植民地軍とされた。KNILの建軍は蘭印政府の支配地域の拡大と軌を一にするものであった。KNILは原住民の抵抗勢力との多くの戦争に参戦した。 パドリ戦争 (1821年から1845年)、ジャワ戦争 (1825年から1830年)、 アチェ戦争 (1873年から1904年)などである。バリ島住民の蘭印政府に対する組織的抵抗は1908年まで継続した。19世紀から20世紀初頭までKNILによる征服活動は継続され1904年には現在のインドネシアの全領域が蘭印政府の実効支配化に入った。以降は第一次世界大戦まで大規模な原住民の蜂起は発生せず、KNILは外国軍からの蘭印の防衛に専念するようになった。蘭印平定以降のKNILの役割は警察軍的なものに変化していった。高額な人件費を伴うヨーロッパでの募兵を縮小するため、蘭印政府は現地在住のヨーロッパ人男性を対象とする徴兵制を1917年に導入した。1922年には追加的立法措置により32歳以上のヨーロッパ人徴集兵で構成される郷土防衛隊(Landstorm)が組織された。以降第二次世界大戦の勃発までは蘭印には深刻な軍事的危機は生じなかった。
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