1500V昇圧化後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 05:12 UTC 版)
「阪急610系電車」の記事における「1500V昇圧化後」の解説
1960年代後半の神宝線の架線電圧1500Vへの昇圧は、小型車は原則対象外であったが、610系は改造対象となった。主電動機など電気機器は新製され、600系と同性能となった。モーターは東芝SE-197、制御器は東芝MM-26-Aをそれぞれ搭載するとともに、従来モーター2基搭載であった630形のうち630 - 635についてはモーターを4基搭載することとしたが、636 - 639については電装を解除した。併せて、669・670・672の3両は運転台を撤去され、付随車化された。その後、宝塚線昇圧に伴って廃車された550形のH-5-イ台車を再び672を除く8両のブリル27MCB-2台車と換装したほか、時期は不明であるが620のTT-5台車と670のH-5-イ台車の振替を実施した。 また、ATS・列車無線の導入時には、列車無線取り付け対象から外された600形を中間に組み込むこととなり、性能は同一ながらも製造年月も全長も扉数も違う、重厚な車体の600形と軽快な本形式とのアンバランスな編成が見られるようになった。 昇圧後は今津線や伊丹線に移動した。移動後の610系は90・96・320・380・500の各形式の代替及び輸送力増強用ととなり、1964年から西宮車庫への転属が開始され、1966年度中に全車宝塚線を去った。
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