1241.2PE型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:59 UTC 版)
「タランタル型コルベット」の記事における「1241.2PE型」の解説
1241.2PE号計画型あるいは1241PE号計画型と呼ばれる対潜哨戒艇は、1241.2P型小型対潜艦の輸出型として開発された。NATOは「Pauk-II」、日本では「パウクII」または「ポークII」のコードネームで識別した。 この派生型は、400 mm単装魚雷発射管4 基に代えて533 mm連装魚雷発射管2 基を搭載した。この発射管からは、53-65KE対潜魚雷やSET-65Eが発射できた。また、哨戒任務一般におけるより高い能力を齎すため、対空・対水上レーダーも大型のMR-352「ポジチーフE」が搭載されている。これは、1241.7型や141.8型大型ミサイル艇に搭載されたものと同様の捜索レーダーである。 この内、1990年から1991年にかけてイラク向けに起工された3 隻は、イラクに対する国際的な禁輸措置から納入は見送られた。起工された3 隻の内、最後に起工されたMPK-293は解体、建造されたMPK-291とMPK-292の2 隻はロシア本国で運用されることとなった。2 隻は当初黒海艦隊へ編入されたが1996年には海軍を除籍の上ノヴォロシースクに根拠地を置く国境軍に移管、国境警備艦に類別を変更され、その後それぞれノヴォロシースク、クバーニと改称された。なお、この2 隻は国境軍への移籍に伴い艦種を改めたため1241.2PE号計画型国境警備艦(Пограничные сторожевые корабли проекта 1241.2ПЭ «Молния-2»)と呼ばれている。但し、装備の変更は行われておらず、小型対潜艦時代と同様533 mm連装魚雷発射管を搭載している。2007年現在、両艦ともに現役である。 この他、1241.2PE型はインド向けに4 隻、キューバ向けに1 隻が建造されている。建造は、全艦ともヤロスラーヴリ造船工場で行われた。
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