10ccとしてデビュー
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1972年、4人はスタジオミュージシャンとしての活動で自分たちの才能と時間が浪費されすぎていると考え、真剣に自分たちのバンドに力を入れることを誓い合う。エリックの10年来の友人だった人気歌手ジョナサン・キングが自分のレコード会社UKレコードを設立したことを聞いた4人は新たに作曲した「ドナ」を持参して契約にこぎ着ける。キングは夢で見た「世界最高のバンド名」の10ccを彼らに与え、1972年8月4日にシングル「ドナ」を発売する。この曲はフランク・ザッパらのホワイト・ドゥーワップの影響を受け、ビートルズの「オー!ダーリン」に似た曲調のシングルだった。これが全英2位の大ヒットとなり、以降バンドの活動は10cc名義が中心となっていく(74年以降は10ccに固定)。1973年3月に発売された3枚目のシングル「ラバー・ブレッツ」で全英1位を獲得、同年7月に発売された1stアルバム『10cc』も全英36位のヒットとなった。このアルバムはロルのファルセット・ヴォイス中心のコミカルな楽曲が多く、ある種コミックバンド的な評価を得るが、同時にその演奏技術の高さも評価されていた。1974年5月には2ndアルバム『シート・ミュージック』をリリース。全英9位のほか全米でも81位にランクインする。エリックがリードボーカルのシングル「ウォール・ストリート・シャッフル」を始め、コミカルさが後退、代わりに良質なポップミュージック・アルバムとなった。バンドはアルバムのヒットを受けて初の全米ツアーを行う。
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