黒→白→黒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 04:07 UTC 版)
液晶ディスプレイ(LCD)のピクセルのレスポンスタイムとは、それが活性状態(黒)から非活性状態(白)になり、再び活性状態(黒)に戻るまでにかかる時間で評価する。通常、ミリ秒(ms)単位で計測される。その数値が小さければ、状態変化が高速であることを意味し、動画像がより自然に見える。 古いディスプレイ装置ほどレスポンスタイムが長く、動きの激しい画像でブレが発生しやすく、映画などの鑑賞に向いていない。最近のLCDはその点で改善されているものが多い。 一般に8msから16msとなることが多い。ISOの標準規格では、黒から白への遷移時間をレスポンスタイムとする。しかし、通常の動画ではもっと微妙な変化の時間が問題となることが多い。最近では、Response Time Compensation(RTC)またはオーバードライブ技術により、液晶のレスポンスタイムを改善するのが一般化している。RTC技術の名称はメーカーによって異なる。 ブラウン管での画像は60Hzから80Hzの頻度で更新されるため、レスポンスタイムは12.5ms以上と言える。しかし、画面全体が毎回書き換えられるため、液晶のような問題は発生しない。これはプラズマディスプレイでも同様である(ただし、これらは逆にちらつきという問題がある)。 レスポンスタイムの長いLCDは高速描画されるコンピュータゲームには適さないことが多い。ピクセルのレスポンスタイムと、入力に対するタイムラグとは異なる。LCDには、信号が入力されてから実際に表示されるまでのタイムラグが存在する。いずれにしても、レスポンスタイムやタイムラグが大きいLCDは、高速応答性を要求される用途には適さない。また、このタイムラグは明らかにされていないことが多い。
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