駆逐艦 梨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 07:29 UTC 版)
沈没後の本艦は海底に放置されていたが、同地漁協において本艦を引き揚げて漁礁とする計画が持ちあがり、大蔵省中国財務局に申請があった。1954年(昭和29年)9月21日に廃鉄鋼材(スクラップ)としての利用を目的に浮揚された。10年近く海中にあったものの、調査の結果状態は良好であったため、北星船舶は防衛庁(当時)に売り込みをかけた。同庁では引き揚げた業者より購入して再就役させる計画を立て、改修費約3億4500万円と引揚分の費用をかけて修理改装。1956年(昭和31年)5月31日、警備艦「わかば」として海上自衛隊に編入。1958年(昭和33年)には改めて兵装を装備した上で乙型警備艦「わかば (DE-261)」として再就役した。 このため、「梨」(「わかば」)は海上自衛隊に在籍した唯一の日本海軍の戦闘艦艇となる。なお、艦名が変更されたのは、梨(なし)をひらがなで表記した際の誤解を避けるものとされている。 「わかば」の名を受け継いだ日本の艦艇としては、神風型駆逐艦 (初代)「若葉」、初春型駆逐艦3番艦「若葉」に次いで3代目となる。
※この「駆逐艦 梨」の解説は、「わかば (護衛艦)」の解説の一部です。
「駆逐艦 梨」を含む「わかば (護衛艦)」の記事については、「わかば (護衛艦)」の概要を参照ください。
- 駆逐艦梨のページへのリンク