馬の鼻出血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 18:00 UTC 版)
馬の鼻出血は、以下に分類することができる。 外傷性鼻出血 炎症性鼻出血 運動誘発性肺出血 喉嚢真菌症による動脈破裂 いずれも外見上は外鼻孔からの出血に見えるので混同されやすくどれも俗に「鼻血」と呼称されるが、ヒトの「鼻血」に相当する病態すなわち鼻粘膜からの出血は1と2だけである。臨床的には通常1と2は片側性少量、3は両側性中等量、4は動脈性で致死的な大量出血として確認される。近代競馬では競走中に「鼻出血」を発症した競走馬に一定の出走制限措置が課されるが、この場合の「鼻出血」は3の運動誘発性肺出血で定義されており、1, 2, 4は含まれない。運動誘発性肺出血はEIPH(Exercise induced pulmonary hemorrhage)とも呼ばれ、日本の中央競馬においては主催者側の獣医師が内視鏡検査により確定診断する。 出血部位によるウマの鼻出血の鑑別出血部位色・性状鼻出血鼻腔・副鼻腔 鮮紅色 片側性 喉嚢・咽喉頭 鮮紅色 両側性 肺(喀血) 鮮紅色、泡沫を含む 両側性 胃(吐血) 暗黒赤色、悪臭 両側性
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