飛行第1戦隊 (日本軍)とは? わかりやすく解説

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飛行第1戦隊 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 08:03 UTC 版)

飛行第1戦隊
創設 1938年(昭和13年)7月5日
廃止 1945年(昭和20年)
所属政体 大日本帝国
所属組織  大日本帝国陸軍
部隊編制単位 戦隊
兵種/任務 航空作戦
空中戦闘
編成地 岐阜県稲葉郡那加村
(現・各務原市航空自衛隊岐阜基地
通称号/略称 威8301
最終上級単位 第1航空軍第12飛行団
最終位置 埼玉県入間郡高萩村
(現・日高市
戦歴 支那事変満州事変
ノモンハン事件特種演習
大東亜戦争第二次世界大戦
ニューギニア沖海戦フィリピン沖海戦
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飛行第1戦隊(ひこうだいいちせんたい、飛行第一戰隊)は、大日本帝国陸軍飛行戦隊のひとつ。通称号威八三〇一部隊

概要

第一次世界大戦時に編成された「臨時航空隊」は、1915年(大正4年)1月初頭帰国後解散した。その後継として、同年10月14日に新設されたのが「航空大隊」(航空第1大隊)である。この部隊は1925年(大正14年)6月1日、航空兵力を統括する陸軍航空本部の発足に合わせて飛行第1連隊に格上げされた。

同年、航空兵科の独立など宇垣軍縮にもとづく航空兵力の増強が予定され、合計10個中隊(内訳は戦闘機中隊6、軽爆撃機中隊2、重爆撃機中隊2)が増設されることになった。これにより、飛行第1連隊は当初は大隊規模であったものの、2個偵察機中隊の配置転換を受け、偵察機中隊2個、戦闘機中隊2個に増強された。

その後、飛行連隊は実戦部隊と支援部隊の空地分離に合わせ飛行戦隊に改称し、飛行第1連隊は飛行第1戦隊となる。以後、大東亜戦争終結まで、主要な戦線の航空戦力の中心として活躍したが、1944年のフィリピン沖海戦以降は、特攻による戦力喪失とその補充のための日本本土帰投の繰り返しであった。

歴代飛行第1連隊長

歴代の連隊長
(特記ない限り陸軍大佐
氏名 在任期間 備考
1 赤羽祐之 1925.5.1 - 中佐
2 徳川好敏 1927.7.26 -
3 牧野正迪 1929.8.1 -
4 妹尾隼熊 1931.3.11 -
5 儀峨徹二 1932.3.11 -
6 藤野市之丞 1933.8.1 - 1935.8.1[1]
7 瀬戸俊二 1935.8.1[1] -
8 小沢武夫 1937.8.10[2] -

歴代飛行第1戦隊長

歴代の戦隊長
(特記ない限り陸軍少佐
氏名 在任期間 備考
1 加藤敏雄 1938.7. - 中佐、ノモンハン事件で重傷
2 原田文男 1939.7.20 - 1939.7.29 中佐、戦死・ノモンハン事件[3]
3 吉田直 1939.8.2 -
4 武田金四郎 1940.9.5 -
5 沢田貢 1943.3.1 - 戦死、ニューギニアラエ上空
6 松村俊輔 1943.3.15 - 1944.10.28 戦死、フィリピン・マナプラ
7 春日井敏郎 1944.11.7 - 1944.11.25 大尉、戦死
8 橋本重治 1944.11. - 1944.12.22 戦死、ルソン島ポーラック上空
9 四至本広之烝 1945.3.18 - 大尉

脚注

  1. ^ a b 『官報』第2575号、昭和10年8月2日。
  2. ^ 外山 1981, 302頁.
  3. ^ 叙位裁可書・昭和十四年・叙位巻六十一(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A11114799900 

関連項目

参考文献

  • 近現代史編纂会編『航空隊戦史』新人物往来社、2001年。ISBN 4-404-02945-4
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026 



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